JP2000039670A - 画像投影装置 - Google Patents

画像投影装置

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JP2000039670A
JP2000039670A JP10221110A JP22111098A JP2000039670A JP 2000039670 A JP2000039670 A JP 2000039670A JP 10221110 A JP10221110 A JP 10221110A JP 22111098 A JP22111098 A JP 22111098A JP 2000039670 A JP2000039670 A JP 2000039670A
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crystal panel
projection lens
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optical
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Masaharu Eguchi
正治 江口
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶素子使用の画像投影装置において、小型
軽量化と光学部品の固定部材の寸法精度維持を可能とす
る。 【解決手段】 投射レンズ34を光学ベース50の垂直
面側の位置決めダボ54及びビス穴55を有する基準面
に、照明系色分解ユニットと3方向に配置した透過型液
晶パネルとクロスダイクロイックプリズムを光学ベース
50の水平面側の位置決めダボ58、61、64及びビ
ス穴59、62、65を有する基準面57、60、63
に、それぞれ固定するとともに、該光学ベース50は成
形した樹脂部52に垂直面部51V及び水平面部51H
を有する金属地板51をインサートさせ、かつその一部
に金属露出部68を形成することで、放熱性をよくする
とともに部品の寸法精度を維持して小型軽量化を図って
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像投影装置、特
に液晶素子等の画像変調手段を用いた画像投影装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この分野での画像投影装置の構成
としては透過液晶素子を画像変調手段として用いて画像
投影を行う画像投影装置がすでに製品化されている。近
年のPCと接続して用いられるデータグレードのプロジ
ェクターでは、表示画素数がVGA(640×48
0)、SVGA(800×600)、XGA(1024
×768)、さらにはSXGA(1280×1024)
と増加する傾向で、これに反し素子のチップ寸法は4.
3インチから0.9インチ、さらには0.7インチへと
縮小傾向であるため、画像変調手段の画素は細密化し、
狭ピッチ化を続けている。これは、画像変調手段が半導
体製造工程であるため、コスト低下にはチップ寸法の縮
小が最重要であることに依る。いわゆるAVグレード
(TV用)の画像投影装置においても、同様にEDTV
やHDTV対応とするために必要な表示画素数が増加す
るので、画像変調手段の狭ピッチ化傾向があり、素子チ
ップ寸法は上記のコスト的理由から縮小傾向にあるのは
データグレートと同様である。
【0003】この素子チップサイズの縮小、すなわちイ
メージサイズの縮小は投射レンズや照明系の光路や装置
全体の小型化に直結する。一般に、高画質/データグレ
ードのプロジェクターでは解像度と明るさを向上するた
め、画像変調手段を複数用い、ダイクロイックミラー
(プリズム)にて該複数画像を合成して用いている。い
わゆる多板式プロジェクターが一般的である。これら多
板式プロジェクターにおいては、細密狭ピッチの画素を
そのピッチ寸法単位(例;画素相互位置ズレ0.5画素
以内など)にて相互位置合わせされている必要がある。
また、投射レンズの像面との位置関係精度(バックフォ
ーカス、光軸対像面直交度)も、更なる高精度が要求さ
れている。前記のように装置の小型化傾向から装置軽量
化、低価格化を進めると、当然のように主要構造部品の
樹脂成形化が設計事項として、これら多板式プロジェク
ターにおいても考慮されている。
【0004】そこで、前記相互位置寸法の維持と安定の
ため、投射レンズ保持手段や画像変調手段保持手段の温
度、振動衝撃等の条件下での機械的要求精度は当然厳し
くなっている。それゆえ、光学系ベース部材やレンズ鏡
筒を樹脂材としたものは、画素ピッチ50ミクロン以上
の低解像度(若しくは2インチ以上、数インチ程度まで
の大型パネルを用いた中高解像度)単板プロジェクター
ではすでに製品化例があるが、データグレード3板式液
晶プロジェクター等の多板方式プロジェクター装置で
は、 1.温度上昇を伴う機器であるため、樹脂部品の線膨張
率から生じるパネル相互位置ズレが生じやすい。 2,樹脂部品のクリープ変形、吸水変形で前記と同様の
懸念がある。 3.前記の懸念に対応した強度保持のため、補強リブ増
加、肉厚増加等の対策をとると、使用樹脂体積の増加と
高価格な耐熱樹脂材料採用の必要性からくるコスト削減
メリットが低下している。 4.前記樹脂体積増加のために生じる樹脂化した部品の
金属部品に対する肉厚増と大型化で、樹脂化による小型
軽量化メリットが低下している。 以上の理由から、完全樹脂成形化が進められず、精密光
学機器でごく一般的で、2次的機械加工を伴う高価なア
ルミニウムやマグネシウム等の軽金属を用いた金属ダイ
キャスト成形品を光学系ベース部材とするのが一般的構
成であった。
【0005】図7は従来例のクロスダイクロイックミラ
ー使用の3板方式の画像投影装置の要部の概略断面図を
示す。すなわち、装置本体11内の光源1からの光束は
放物面反射鏡2にて平行光となり、IR−UVカットフ
ィルタ3にて可視光線以外の不要光を除去し、公知の2
枚のフライアイレンズで構成されたインテグレータ4に
て照明強度が均一化され、凸レンズ5及び6にて照明条
件を調整し、偏光板7を介して液晶ライトバルブユニッ
ト8の光透過部分を必要十分な余裕をもって照明し、そ
の照明光束を射出側の不図示の偏光板を有する液晶ライ
トバルブによって変調し、クロスダイクロイックミラー
9にて色合成した光束を投射レンズ10でスクリーン1
3上に画像として結像させる構成になっている。そし
て、これらの光学部品のうち、入射側の偏光板7、液晶
ライトバルブユニット8、クロスダイクロイックミラー
9及び投射レンズ10は装置本体11内の金属ダイキャ
スト製の光学ベース12に対して位置決め固定されてい
る。このような構成の画像投影装置の公知例としては、
特開平8−186784号公報が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述従来例
の高解像度高輝度データプロジェクターでは、高価なア
ルミニウムやマグネシウムを用いた金属ダイキャスト部
材を光学系ベース部材とする構成では、基準面等はさら
に機械加工する必要があったため、安価な量産性が考慮
されていない。
【0007】本発明は、前述従来例の問題点に鑑み、温
度、振動衝撃等の条件下での機械寸法精度を維持して機
器の小型化かつ低価格化できる画像投影装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は投射レンズ及び液晶ユニット等の光学構成
部品を金属と樹脂材とから成形された光学ベースに保持
固定したものである。
【0009】
【発明の実施の態様】請求項1に示す本発明は、投射レ
ンズを取付けるための投射レンズ固定部と液晶パネルを
位置調整し保持するための液晶パネル固定部を有し、該
投射レンズと該液晶パネルの相互位置を保持する光学ベ
ース部材を有する画像投影装置において、該光学ベース
部材を金属と樹脂材料のインサート若しくはアウトサー
ト成形品にて構成することにより、金属部分で熱伝導効
率を上げ、全樹脂化する場合に比べ内部拡散放熱効果を
高め、光学系ベース部材のインサート若しくはアウトサ
ート形状部の光学間隔に係わる寸法変化を減らし、成形
形状部の形状精度を向上できる。請求項2に示す本発明
は、該投射レンズ固定部と該液晶パネル固定部との位置
決め手段及び基準面を設け、該位置決め手段は該光学ベ
ース部材としての成形品の樹脂材料部分に設けたことに
より、成形精度にて機械加工と同等の機械的形状精度を
得ることができる。請求項3に示す本発明は、該液晶パ
ネルのサイズが2インチ未満であることにより、高価な
大型液晶パネルを用いることなく、コスト的に優れた多
板方式の画像投影装置が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図6に
基づいて説明する。図1は本実施例の画像投影装置とし
ての液晶プロジェクターの概略構成を示す横断面図、図
2は同じく縦断面図、図3はその光学ベース部分を分離
した平面図、図4は光学ベース部分の要部正面図、図5
は同じく要部縦断面図である。図において、20はプロ
ジェクター装置本体、21は光源ランプであり、22は
放物面反射鏡で、その焦点位置に該光源ランプ21を保
持している。23はIR−UVカットフィルタで、該放
物面反射鏡22の前面に配置されている。24は第1ダ
イクロイックミラーで、赤・緑・青の3色のうち第1色
を透過し第2色及び第3色を透過するように色分解して
いる。なお、図1では図示が省略されているが、該IR
−UVカットフィルタ23と該第1ダイクロイックミラ
ー24との間には光軸上間隔を適宜拡張して一対のイン
テグレータが挿入されており、その際光量アップのため
にその一方のインテグレータの前後いずれかに公知の偏
光変換素子をさらに追加してもよい。25は第1色光の
ための第1全反射ミラーで、その反射光は後記するフィ
ールドレンズ31aに入射される。これらの光源ランプ
21〜第1全反射ミラー24はプロジェクター装置本体
20内の投影光軸と平行に一側に配列されている。
【0011】26は第2ダイクロイックミラーで、前記
第1ダイクロイックミラー24の反射面に相対して投影
光軸上に配置され、該第1ダイクロイックミラー24か
らの反射光のうち第2色光を反射し、第3色光を透過し
て色分離し、その反射光を後記するフィールドレンズ3
1bに向ける。該第2ダイクロイックミラー26を通過
した第3色光はプロジェクター装置本体20内の他側に
配置したコンデンサレンズ27を介して第2全反射ミラ
ー28に入射され、さらにリレーレンズ29、第3全反
射ミラー30を介して後記するフィールドレンズ31c
に入射されるようになっている。31a,31b,31
cはフィールドレンズであって、レンズ31bはプロジ
ェクター装置本体20内の中央部の投影光軸上に位置
し、レンズ31a,31cは該投影光軸に直交する光路
上に投影光軸を挟んでそれぞれ位置している。32a,
32b,32cは透過型液晶パネルユニットであって、
それぞれフィールドレンズ31a,31b,31cの前
部に配置されている。33はクロスダイクロイックプリ
ズムで、該液晶パネルユニット32a,32b,32c
に面するように中央部の投影光軸上に配置され、色分解
した光束を合成する。34は投射レンズで、該クロスダ
イクロイックプリズム33の前部に配置され、該クロス
ダイクロイックプリズム33で合成された光束をスクリ
ーンSに投影する。そして、IR−UVカットフィルタ
23からフィールドレンズ31a,31b,31cに至
る光学系部分は照明系色分解ユニット35としてプロジ
ェクター装置本体20内に形成されている。
【0012】36はランプ側冷却用ファンで、光源ラン
プ21の後方に位置している。37は液晶パネルユニッ
ト側冷却用ファンで、液晶パネルユニットの外側に配置
されている、38は吸気側第1エアフィルターで、プロ
ジェクター装置本体20の光源ランプ21側の一側面に
設けられ、39は排気側第1エアフィルターで、該ラン
プ側冷却用ファン36の外側に設けられている。40は
吸気側第2エアフィルターで、プロジェクター装置本体
20の液晶パネルユニット側の一側面に設けられ、41
は排気側第2エアフィルターで、該液晶パネルユニット
側冷却用ファン37の外側に設けられている。50は光
学ベースで、ハイブリッド成形品からなり、液晶パネル
ユニット32a,32b,32c、クロスダイクロイッ
クプリズム33及び投射レンズ34を固定するための部
材であり、前記照明系色分解ユニット35が位置決めさ
れて結合される。その詳細な構造は後述する。なお、光
源ランプ21は消耗品なので、交換の便のため別ユニッ
ト化するのが一般的である。
【0013】以上の構成の本実施例において、光源ラン
プ21からの光束は放物面反射鏡22によってほぼ平行
光束となり、IR−UVフイルタ23にて可視光線以外
を除去され、第1ダイクロイックミラー24にて第1の
色分離後、第1全反射ミラー25が該第1ダイクロイッ
クミラー24の通過光束(第1色光)を90度曲げる。
一方、該第1ダイクロイックミラー24での反射光は第
2ダイクロイックミラー26で第2の色分離行われて、
赤・緑・青の3原色に分離される。そして、該第2ダイ
クロイックミラー26を通過した光束のみが光路長差を
解消するために色分離後、コンデンサレンズ27及びリ
レーレンズ29を通過する光路を通り、第2全反射ミラ
ー28及び第3全反射ミラー30にて180度光路を曲
げられる。これらの分離された各色光の光束は、それぞ
れフィールドレンズ31a,31b,31cを介して透
過型液晶パネルユニット32a,32b,32cを照明
する。該液晶パネルユニット32a,32b,32cを
照明した光束は各液晶ライトバルブによって通過光量を
変調された後、クロスダイクロイックプリズム33にて
色合成されて投射レンズ34によりスクリーンSに投
影、結像される。
【0014】また、装置本体20の内部は2つの冷却用
ファン36及び37で冷却される。すなわち、光源ラン
プ部及び不図示の電源系での発生熱は吸気側第1エアフ
ィルター38より吸気し、冷却用ファン36により排気
する空気流にて冷却、排出され、照明系色分解ユニット
35の外部表面からの放射熱も該ファン36により排出
される。その際、排気口からの不使用時のゴミの侵入は
吸気側及び排気側第1エアフィルター38及び39によ
り防止される。なお、ランプ系でのゴミは画像への影響
を通常無視できるので、透過型液晶パネルユニット32
a,32b,32cがランプ系から不図示の内部構成部
品(電気回路基板など)にて実質的に分離していれば、
ランプ側のエアフィルターは廃止若しくは装置本体20
に設け多スリット穴等で代用してもよい。
【0015】一方、透過型液晶パネルユニット32a,
32b,32cは開口率の低さと偏光板での発熱から専
用の液晶パネルユニット側冷却用ファン37で冷却され
る。該透過型液晶パネルユニット32a,32b,32
cを含むパネル部は装置本体20、照明系色分解ユニッ
ト35、冷却用ファン37及び不図示の結合用構造部材
にて吸排気口以外は閉空間となっており、吸気側第2エ
アフィルター40より空気を冷却用ファン37にて吸気
し、排気側第2エアフィルター41を介して装置本体2
0外に放熱する。なお、パネル部のエアフィルターに関
しては、排気経路を延長し、プロジェクター装置本体下
面まで排気通路を延ばしたり、図示の上面吸気、下面排
気とは逆向きに送風として排気側からの不使用時のゴミ
侵入をある程度防止することで、排気側のフイルターを
より粗なものに簡素化してもよい。
【0016】次に、光学ベース50の詳細な部品結合構
造を図3ないし図6を用いて説明する。図において、5
1はプレス鋼板からなるインサート金属地板で、90度
曲げて水平面部51Hと垂直面部51Vとを形成してお
り、モールドされた樹脂部52にインサートされてい
る。53は該樹脂部52の垂直面部に形成された投射レ
ンズ取付基準面で、投射レンズ取付開口56を中心とし
て上下対称に形成され、投射レンズ位置決めダボ54及
び一対の投射レンズ固定ビス穴55を有している。
【0017】57は該樹脂部52の水平面部に形成され
た照明系色分解ユニット取付基準面で、投射レンズ34
の光軸に対し左右対称に形成され、照明系色分解ユニッ
ト位置決めダボ58及び一対の照明系色分解ユニット固
定ビス穴59を有している。60は該樹脂部52の水平
面部に形成された透過型液晶パネル取付基準面で、投射
レンズ34の光軸に平行及び直交して3面形成され、透
過型液晶パネル位置決めダボ61及び一対の透過型液晶
パネル固定ビス穴62をそれぞれ一対有している。63
は該樹脂部52の水平面部に形成されたクロスダイクロ
イックプリズム取付基準面で、該透過型液晶パネル取付
基準面60の内側に形成され、クロスダイクロイックプ
リズム位置決めダボ64及びクロスダイクロイックプリ
ズム固定ビス穴65をそれぞれ一対有している。
【0018】66は固定ビスで、投射レンズ34を樹脂
部52の垂直面部の投射レンズ固定ビス穴55に螺合し
て固定する。67は液晶等の空冷送風用のために樹脂部
52の水平面部に形成した3個の送風穴である。68は
樹脂部52の垂直面部に形成された樹脂にて被覆されな
い金属露出部、69は樹脂部52の水平面部に形成され
た樹脂にて被覆されない金属露出部であり、いずれも取
付基準面を避けて設けられ、各被固定部材である投射レ
ンズ鏡筒、プリズム、液晶ユニット、色分解ユニットか
らの発生熱が放出されるようにしている。70はインサ
ート金属地板51の垂直面部51Vに設けた樹脂位置固
定用穴である。
【0019】以上の構成の光学ベース50に光学構成部
品を取付けるには、下面に固定部を設けた照明系色分解
ユニット35、透過型液晶パネルユニット(レジストレ
ーション機構を含み下面に固定部を設けたユニットとし
て)32a,32b,32c、クロスダイクロイックプ
リズム(ビス止め用の固定部をプリズム下面に接着した
ユニットとして)33をその水平面上に、投射レンズ3
4をその垂直面上にそれぞれ取付固定するために、投射
レンズ取付基準面53及び照明系色分解ユニット取付基
準面57を光軸対称の2ケ所と透過型液晶パネル取付基
準面60をクロスダイクロイックプリズム33の交点に
対し3方向に90°ピッチ回転相似配置した3ケ所とク
ロスダイクロイックプリズム取付基準面63をクロスダ
イクロイックプリズム33直下に有するので、各基準面
上に投射レンズ34、照明系色分解ユニット35、透過
型液晶パネルユニット32a,32b,32c、クロス
ダイクロイックプリズム33をそれぞれ位置決めダボ5
4、58、61、64及び固定ビス穴55、59、6
2、65を用いて固定する。
【0020】ここで、インサート金属地板51の水平面
部51H及び垂直面部51Vは少なくとも相互を連結す
る形で延展され、また、成形の際に金属地板51に設け
た樹脂位置固定用穴70を介して該金属地板51の表裏
に樹脂を回して樹脂位置固定部にしている。したがっ
て、複数の固定部間寸法は金属の線膨張率に準じた間隔
変化となり、全樹脂成形の場合に比べ固定部間寸法変化
が減じ、被固定光学要素間の寸法が安定する。固定部間
隔部分樹脂構造の伸縮方向強度を下げ、線膨張係数差に
よるバイメタル状の変形応力を減じるのに樹脂不在部分
である金属露出部が寄与する。
【0021】そこで、プロジェクタ使用時は各被固定部
材である投射レンズ鏡筒、プリズム、液晶ユニット、色
分解ユニットからの発生熱は基準面→基準面下の樹脂肉
厚部分→金属地板51と樹脂層を最短距離で熱伝達され
た後、金属地板51内で高速に伝搬されることで、機器
使用時速やかに光学ベース50内の温度勾配が平衡状態
に達し、被固定部材から離れた金属露出部68,69か
らの放熱で被固定部材の温度上昇を減じる効果がある。
該金属露出部68,69は光学ベース50の水平、垂直
両面の表裏両側で他の内部構成部材と冷却用ファン3
6,37からの空冷冷却流路配置に合わせて設ければよ
く、水平面裏面側では基準面等が少なく、より広い金属
露出面を設けることが容易である。なお、金属露出面の
面積を広げ、樹脂部を減らす際に、樹脂部の湯流れを悪
化させないように断面積を金属地板51の直交方向に厚
くして樹脂部自体の冷却改善のための層状放熱フィン部
を設けるようにしてもよい。
【0022】そして、取付基準面及び位置決めダボは樹
脂成形の型精度にて使用するため、寸法補正しろを考慮
して型作成される。また、取付基準面は補正容易性のた
め必要最小限の面積で設けた2つの円形座として、0.
3mm程度凸の座にて形成するとよい。
【0023】また、ビス穴55、59、62、65につ
いては、ビス締め方向に設定にてビス頭が押圧方向で固
定とするか、被固定物のねじを呼び込むように用いるか
によってタップ穴とするか、固定用の逃げ穴とするかは
適宜設定すればよく、図示本実施例ではクロスダイクロ
イックプリズム33と色分解ユニット35はビスにて呼
び込み固定で、下面よりのビス締め固定になっている。
【0024】また、本実施例では液晶パネルは1.3イ
ンチの小型TFTパネルを用いているので、呼称イメー
ジサイズの3乗に比例する投射レンズ重量も500グラ
ム以下にできるため、光学ベース50の垂直面にレンズ
を固定しても実用十分な強度が得られる。さらに、0.
9インチパネルを用いて構成した場合は、投射レンズ重
量を半減できるので、強度的にさらに有利に構成するこ
とが可能となる。
【0025】なお、本実施例では光学ベース50の最外
形を樹脂で形成しているが、プレス金属地板主体で構成
し、基準面とその内部に設けた位置決め部と金属地板と
の結合部(樹脂位置固定部)をアウトサート成形で設け
てもよい。このアウトインサート成形にすると、放熱面
が増加し、また、異種材料でのバイメタル状応力発生の
低減にも寄与できる。いずれの場合でも。樹脂部は補強
リブとしてねじれ防止を考慮した面直交方向に背の高い
ものを設けるとよく、基準面形成側の反対側に六角細密
配置ないし正三角形積層状に配置する。
【0026】なおまた、本実施例ではプロジェクターと
して透過型3板液晶式でクロスダイクロイックプリズム
を光合成に用いた一般的例を示したが、このタイプに限
定されるものではない。構成変形例としては(1)色合
成系にクロスダイクロイックプリズムを用いないで、公
知のL字型クロスダイクロイックプリズムを用い3枚の
パネルをZ字形に配置する構成、(2)色合成系にクロ
スダイクロイックプリズムを用いないで、公知のミラー
順次方式ダイクロイックミラーを用い3枚のパネルをZ
字形に配置する構成、(3)L字型ダイクロイックプリ
ズムを複数のダイクロイックプリズム、ミラーに分離し
た構成、(4)マイクロレンズ付き液晶パネルを用いた
構成、にそれぞれ適用できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示す本
発明は、投射レンズを取付けるための投射レンズ固定部
と液晶パネルを位置調整し保持するための液晶パネル固
定部を有し、該投射レンズと該液晶パネルの相互位置を
保持する光学ベース部材を有する画像投影装置におい
て、該光学ベース部材を金属と樹脂材料のインサート若
しくはアウトサート成形品にて構成することにより、温
度、振動衝撃等の条件下での機械寸法精度を維持し、光
学ベース部材の体積増加と高価格な耐熱樹脂材料の使用
量材料コストとを減じ、材料コストと機器寸法の増大を
防止できる。請求項2に示す本発明は、該投射レンズ固
定部と該液晶パネル固定部との位置決め手段及び基準面
を設け、該位置決め手段は該光学ベース部材としての成
形品の樹脂材料部分に設けたことにより、成形精度にて
機械加工と同等の機械的形状精度を得ることができる。
請求項3に示す本発明は、該液晶パネルのサイズが2イ
ンチ未満であることにより、多板方式の画像投影装置を
小型化かつ低コストで達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の液晶プロジェクターの
概略構成を示す横断面図である。
【図2】同じくその縦断面図である。
【図3】その光学ベース部分と装置本体とを分離した状
態の平面図である。
【図4】その光学ベースの正面図である。
【図5】装置本体の要部縦断面図である。
【図6】インサート金属地板の構成図で、(a)は水平
面部、(b)は垂直面部、をそれぞれ示す。
【図7】従来例の液晶プロジェクターの概略構成図であ
る。
【符号の説明】
S・・スクリーン、20・・プロジェクター装置本体、
21・・光源ランプ、22・・放物面反射鏡、23・・
IR−UVカットフィルタ、24・・第1ダイクロイッ
クミラー、25・・第1全反射ミラー、26・・第2ダ
イクロイックミラー、27・・コンデンサレンズ、28
・・第2全反射ミラー、29・・リレーレンズ、30・
・第3全反射ミラー、31a,31b,31c・・フィ
ールドレンズ、32a,32b,32c・・透過型液晶
パネルユニット、33・・クロスダイクロイックプリズ
ム、34・・投射レンズ、35・・照明系色分解ユニッ
ト、36・・ランプ側冷却用ファン、37・・液晶パネ
ル側冷却用ファン、38・・吸気側第1エアフィルタ
ー、39・・排気側第1エアフィルター、40・・吸気
側第2エアフィルター、41・・排気側第2エアフィル
ター、50・・光学ベース、51・・インサート金属地
板、51H・・水平面部、51V・・垂直面部、52・
・樹脂部、53・・投射レンズ取付基準面、54・・投
射レンズ位置決めダボ、55・・投射レンズ固定ビス
穴、56・・投射レンズ取付開口、57・・照明系色分
解ユニット取付基準面、58・・照明系色分解ユニット
位置決めダボ、59・・照明系色分解ユニット固定ビス
穴、60・・透過型液晶パネル取付基準面、61・・透
過型液晶パネル位置決めダボ、62・・透過型液晶パネ
ル固定ビス穴、63・・クロスダイクロイックプリズム
取付基準面、64・・クロスダイクロイックプリズム位
置決めダボ、65・・クロスダイクロイックプリズム固
定ビス穴、66・・固定ビス、67・・送風穴、68,
69・・金属露出部、70・・樹脂位置固定用穴。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投射レンズを取付けるための投射レンズ
    固定部と液晶パネルを位置調整し保持するための液晶パ
    ネル固定部を有し、該投射レンズと該液晶パネルの相互
    位置を保持する光学ベース部材を有する画像投影装置に
    おいて、該光学ベース部材を金属と樹脂材料のインサー
    ト若しくはアウトサート成形品にて構成することを特徴
    とする画像投影装置。
  2. 【請求項2】 該投射レンズ固定部と該液晶パネル固定
    部は位置決め手段及び基準面を設け、該位置決め手段は
    該光学ベース部材の樹脂材料部分に設けたことを特徴と
    する請求項1記載の画像投影装置。
  3. 【請求項3】 該液晶パネルのサイズが2インチ未満で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の画像投影
    装置。
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