JP2000037613A - 昇圧供給装置 - Google Patents

昇圧供給装置

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JP2000037613A
JP2000037613A JP10207928A JP20792898A JP2000037613A JP 2000037613 A JP2000037613 A JP 2000037613A JP 10207928 A JP10207928 A JP 10207928A JP 20792898 A JP20792898 A JP 20792898A JP 2000037613 A JP2000037613 A JP 2000037613A
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gas
moisture
compressor
sensor
water content
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JP10207928A
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Teruhiko Kojima
輝彦 小島
Yoshihito Mizuno
善仁 水野
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Gas Kiki KK
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Gas Kiki KK
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Publication date
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  • Drying Of Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 許容値以上の水分濃度のガスが圧縮機に吸入
される不都合を未然に回避することができる昇圧供給装
置を提供する。 【解決手段】 昇圧供給装置は、ガス中の水分を吸着す
る水分吸着剤を有する水分除去装置1と、この水分除去
装置1を通過したガスを吸入し、圧縮して供給する圧縮
機とを備えたものであって、水分除去装置1のガス入口
若しくは出口に設けられ、ガス中の水分濃度を検出する
センサS1、S2を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ガスなどを加
圧してボンベなどに充填するための昇圧供給装置に関す
るものであり、特に、ガス中の水分を除去するための水
分除去装置を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】窒素酸化物の発生が少ない天然ガスは、
地下に埋設したガス管から都市ガスとして工場や家庭に
供給され、その消費量は年々増加している。そして、近
年はこの都市ガスを燃料とした天然ガス自動車の実用化
研究が鋭意進められている。
【0003】ガス管から供給される天然ガスは、ガス会
社で水分を取り除いて供給されているが、ガス管の破損
や差し水などによって水分が増加することがある。この
ような理由で天然ガスに含まれる水分が増加しても、燃
焼自体には全く支障は生じない。
【0004】しかし、200mmAq程度の低圧で供給
される天然ガスを自動車の燃料として使用するために、
圧縮機により断熱圧縮して車載ボンベに充填する場合に
は、ガス中に水分があると加圧によって温度上昇したガ
スが冷えたときに水分が飽和蒸気圧以上となって凝縮し
てしまい、この凝縮した水分によってボンベや配管の内
面が腐食するなどの不都合が生じる。
【0005】そこで、例えば特開平9−85034号公
報では、水分吸着剤を封入した水分除去装置を設け、圧
縮機に吸入される天然ガス中の水分を吸着し、除去する
ようにしていた。また、この水分吸着剤は加熱脱水する
ことで水分吸着性が回復するものが用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水分除
去装置の脱湿能力を上回る水分濃度の天然ガスが供給さ
れるような状況では、天然ガスは許容される水分濃度ま
で十分水分が除去されないまま水分除去装置を通過し、
そのため、圧縮機は水分を多く含んだ天然ガスを昇圧し
てしまう問題があった。
【0007】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、許容値以上の水分濃度の
ガスが圧縮機に吸入される不都合を未然に回避すること
ができる昇圧供給装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の昇圧供
給装置は、ガス中の水分を吸着する水分吸着剤を有する
水分除去装置と、この水分除去装置を通過したガスを吸
入し、圧縮して供給する圧縮機とを備えたものであっ
て、水分除去装置のガス入口若しくは出口に設けられ、
ガス中の水分濃度を検出するセンサを備えているもので
ある。
【0009】請求項2の発明の昇圧供給装置は、上記に
おいてセンサが検出する水分濃度が所定の値に上昇した
場合、圧縮機の運転を停止させる制御装置を備えている
ものである。
【0010】請求項1の発明によれば、ガス中の水分を
吸着する水分吸着剤を有する水分除去装置と、この水分
除去装置を通過したガスを吸入し、圧縮して供給する圧
縮機とを備えた昇圧供給装置において、水分除去装置の
ガス入口若しくは出口に、ガス中の水分濃度を検出する
センサを設けたので、このセンサによって水分除去装置
に流入するガスの水分濃度若しくは水分除去装置を通過
して脱湿された後のガスの水分濃度を把握することがで
きるようになる。
【0011】これにより、例えば請求項2の如き制御装
置を設け、センサが検出する水分濃度が、水分除去装置
の脱湿能力を上回る値である場合、或いは、水分除去装
置を通過した後のガスの水分濃度が許容値を上回るもの
である場合に圧縮機の運転を停止させることにより、許
容値以上の水分濃度のガスが圧縮機に吸入される不都合
を確実に防止することができるようになるものである。
【0012】請求項3の発明の昇圧供給装置は、ガス中
の水分を吸着する水分吸着剤と、ガスの流通を制御する
弁装置と、水分吸着剤を加熱する加熱手段とをそれぞれ
備え、相互に並列接続された複数の水分除去装置と、こ
れら水分除去装置を通過したガスを吸入し、圧縮して供
給する圧縮機とを備えたものであって、各水分除去装置
を通過したガス中の水分濃度を検出するセンサを備えて
いるものである。
【0013】請求項4の発明の昇圧供給装置は上記にお
いて、弁装置によって各水分除去装置に切り換えてガス
を流通させると共に、一方の水分除去装置のガスの流通
を許容し、他方の水分除去装置のガスの流通を阻止した
状態で、センサが検出する水分濃度が所定の値に上昇し
た場合、一方の水分除去装置のガスの流通を阻止し、他
方の水分除去装置のガスの流通を許容する制御装置を備
えているものである。
【0014】請求項3の発明によれば、ガス中の水分を
吸着する水分吸着剤と、ガスの流通を制御する弁装置
と、水分吸着剤を加熱する加熱手段とをそれぞれ備え、
相互に並列接続された複数の水分除去装置と、これら水
分除去装置を通過したガスを吸入し、圧縮して供給する
圧縮機とを備えた昇圧供給装置において、各水分除去装
置を通過したガス中の水分濃度を検出するセンサを設け
たので、このセンサによって各水分除去装置を通過して
脱湿された後のガスの水分濃度を把握することができる
ようになる。
【0015】これにより、例えば請求項4の如き制御装
置を設け、弁装置によって各水分除去装置に切り換えて
ガスを流通させると共に、一方の水分除去装置のガスの
流通を許容し、他方の水分除去装置のガスの流通を阻止
した状態で、センサが検出する水分濃度が許容値を上回
るものである場合、一方の水分除去装置のガスの流通を
阻止し、他方の水分除去装置のガスの流通を許容するよ
うに制御することにより、複数の水分除去装置によって
連続的に水分除去を行いながら、許容値以上の水分濃度
のガスが圧縮機に吸入される不都合を防止することがで
きるようになるものである。
【0016】請求項5の発明の昇圧供給装置は、上記に
おいて制御装置は、ガスの流通を阻止している水分除去
装置を加熱手段により加熱するものである。
【0017】請求項5の発明によれば、上記に加えて制
御装置により、ガスの流通を阻止している水分除去装置
を加熱手段により加熱するようにしたので、ガスを流通
させている水分除去装置でガス中の水分吸着を行いなが
ら、ガスを流通させていない水分除去装置の水分吸着剤
の加熱再生を行うことができるようになり、更に永続的
な水分除去を行いながら、許容値以上の水分濃度のガス
が圧縮機に吸入される不都合を防止することができるよ
うになるものである。
【0018】請求項6の発明の昇圧供給装置は、上記に
おいて制御装置は、水分除去装置の切り換え後、センサ
が検出する水分濃度が所定の値より低下しない場合、圧
縮機の運転を停止するものである。
【0019】請求項6の発明によれば、上記に加えて制
御装置は、水分除去装置の切り換え後、センサが検出す
る水分濃度が所定の値より低下しない場合、圧縮機の運
転を停止するようにしたので、許容値以上の水分濃度の
ガスが圧縮機に吸入される不都合を確実に防止すること
ができるようになるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳述する。図1は実施例の昇圧供給装置100
を示しており、例えば地下に埋設された都市ガス配管
(図示せず)などから都市ガスとして供給される天然ガ
スを、例えば20MPaまで加圧して、天然ガスエンジ
ンを搭載した自動車の車載ボンベ(図示せず)などに充
填するためのものであり、水分除去装置1、圧縮機2な
どから構成される。
【0021】水分除去装置1の詳細を図2に示す(尚、
図1では簡略して示している)。実施例の水分除去装置
1は、後述する特性を有する水分吸着剤が封入された筒
状の密閉容器3と、この密閉容器3の胴回りに配設され
た加熱手段としての電気ヒータ4と、エアー配管5を介
して密閉容器3の一端のガス入口管13に接続された開
閉弁6と、エアー配管7を介して密閉容器3の他端のガ
ス出口部に接続された開閉弁8及びポンプ9と、ガス入
口管13に一端が接続され、弁装置としての開閉弁10
を備えたガス配管11Aと、ガス出口部に接続され、弁
装置としての開閉弁12を備えたガス配管11Bなどか
ら構成されている。
【0022】尚、開閉弁6と8は常には閉じており、各
エアー配管5、7を封止している。また、密閉容器3は
耐熱性を備え、熱伝導率に優れた鉄、ステンレス鋼、
銅、アルミニウムなどか、或いは、これらの合金によっ
て形成されており、その内部にはメタンガス(天然ガ
ス)などを吸着しないゼオライト系の再生可能な水分吸
着剤、例えばモレキュラーシーブなどから成る水分吸着
剤が封入されている。
【0023】即ち、水分除去装置1に使用する水分吸着
剤は、加熱されると吸着していた水分を分離放出して水
分の再吸着が可能になるものである。
【0024】更に、ガス配管11Aには水分センサS1
が、また、ガス配管11Bには水分センサS2がそれぞ
れ取り付けられている。これら水分センサS1及びS2
は各配管中を流通する天然ガス中の水分濃度を検出する
ものであり、例えば水分センサS1としては湿度センサ
が、水分センサS2としては露点センサが採用される。
【0025】一方、圧縮機2は例えば米国特許5,03
3,940号などに提案された構成の多段圧縮機構を備
えて構成されているものであり、そのガス入口部には開
閉弁16が設けられ、ガス出口部には開閉弁17を備え
たガス配管11Cが接続され、図示しない車載ボンベに
接続可能とされている。また、天然ガスを断熱圧縮する
際に生じる熱を放散させるための冷却用ファン18を備
えている。
【0026】そして、圧縮機2の開閉弁16にはガス配
管11Bの他端が接続され、開閉弁12と開閉弁16の
間にはガス配管11Bの内圧を検出する圧力検知器19
が設けられている。また、ガス配管11Aは図示しない
都市ガス配管に接続される。更に、20はこの昇圧供給
装置100の制御装置であり、図示しないスイッチ、条
件設定手段、入出力ポート、マイコン、メモリ、時計I
Cなどから構成され、各水分センサS1、S2の出力は
この制御装置20に入力され、開閉弁6、8、10、1
2、16、17、圧縮機2、電気ヒータ4、冷却用ファ
ン18などの各機器はこの制御装置20によって制御さ
れる。
【0027】以上の構成で動作を説明する。制御装置2
0は、圧縮機2の運転スイッチが投入されると、先ず開
閉弁10、12、16及び17を開放し、その後圧縮機
2と冷却用ファン18を起動する。これにより、都市ガ
ス配管から供給される天然ガスはガス配管11A内を通
過して密閉容器3内に流入し、そこに充填された水分吸
着剤によって、天然ガス中に含まれる水分が吸着され
る。
【0028】こうして乾燥された天然ガスは、密閉容器
3から出てガス配管11Bを通過し、圧縮機2に吸入さ
れる。そして、圧縮機2にて圧縮され、ガス配管11C
の開閉弁17を介して車載ボンベに供給され、充填され
る。
【0029】ここで、水分センサS1は密閉容器3に流
入するガス配管11A内を流れる天然ガス中の水分濃度
を検出し、水分センサS2は密閉容器3から出てガス配
管11B内を流れる天然ガス中の水分濃度を検出してお
り、これらの検出値は制御装置20に入力されている。
【0030】そして、制御装置20は水分センサS1が
検出するガス配管11A内の天然ガスの水分濃度が、水
分除去装置1の脱湿能力限界である例えば2000pp
mを上回った場合、圧縮機2を停止させる。また、制御
装置20は水分センサS2が検出するガス配管11B内
の天然ガスの水分濃度が、圧縮機2が吸入する許容値限
界である例えば50ppmを上回った場合にも圧縮機2
を停止させる。
【0031】これにより、供給される天然ガス中の水分
濃度が、水分除去装置1が脱湿できる能力以上に高くな
った場合、或いは、密閉容器3内の水分吸着剤自体の脱
湿能力が低下した場合などに、許容値以上の水分濃度の
天然ガスが圧縮機2に吸入される不都合を確実に防止す
ることができるようになる。
【0032】尚、制御装置20は水分センサS1が検出
する天然ガス中の水分濃度が所定の値(前記2000p
pmより所定のディファレンシャル分低い値)以下に低
下した場合には、圧縮機2を再び起動する自動復帰制御
を行うものである。
【0033】係る充填作業が終了した場合などに加熱再
生スイッチを操作する。制御装置20は係る加熱再生ス
イッチが操作されると、開閉弁10、12を閉じた状態
とし、冷却ファン18を起動しながら開閉弁6を開くと
共に、続いて電気ヒータ4に通電して密閉容器3内の水
分吸着剤の加熱を開始する。
【0034】この場合、開閉弁6が開いて密閉容器3の
内外が連通しているので、電気ヒータ4によって密閉容
器3の内部を加熱しても、密閉容器3の内圧が上がり過
ぎて危険になることも、水分吸着剤の加熱脱水により生
成された密閉容器3内の遊離水分が開閉弁10、12を
介してガス配管11A、11Bに漏れ込むこともない。
【0035】電気ヒータ4による加熱から所定時間(例
えば水分吸着剤の温度が100℃以上になり、水分吸着
剤が吸着していた水分を分離放出して脱水されるように
なるまでの時間、例えば30分)が経過すると、制御装
置20は開閉弁8を開き、ポンプ9を起動し、エアー配
管7を介して密閉容器3内に外気を送り込む。この送風
によって水分吸着剤から分離した水分と密閉容器3内に
あった天然ガスとをエアー配管5の開口端から排出し、
冷却ファン18が形成している気流によって撹拌希釈し
て放散させる。
【0036】ポンプ9の起動から所定時間(例えば密閉
容器3の水分吸着剤が加熱脱水され、且つ、その脱水さ
れた水分の殆どが外部に排出されるまでの経験的時間
(ポンプ9の送風量、水分吸着剤の充填量、電気ヒータ
4の能力、気温などに影響される)、例えば1時間)が
経過すると、制御装置20は電気ヒータ4、ポンプ9及
び冷却ファン18の通電を停止し、開閉弁6及び8を閉
じる。
【0037】次に、電気ヒータ4による加熱の停止から
所定時間(例えば水分吸着剤が水分を吸着するようにな
る40℃以下に冷えるまでの時間、例えば15分)が経
過するのを待って開閉弁10、12を開き、圧縮機2に
よる次回の圧縮充填に備える。
【0038】次に、図3は本発明のもう一つの水分除去
装置1の詳細を示している。この場合の水分除去装置1
は、前述同様の特性を有する水分吸着剤が封入された筒
状の密閉容器3A、3Bと、各密閉容器3A、3Bの胴
回りにそれぞれ配設された加熱手段としての電気ヒータ
4A、4Bと、エアー配管5A、5Bをそれぞれ介して
密閉容器3A、3Bの一端のガス入口管13A、13B
にそれぞれ接続された開閉弁6A、6Bと、エアー配管
7A、7B及び開閉弁8A、8Bを介して密閉容器3
A、3Bの他端のガス出口部に接続されたポンプ9と、
分岐した一方の端部が弁装置としての開閉弁10Aを介
してガス入口管13Aに接続されると共に、分岐した他
方の端部が弁装置としての開閉弁10Bを介してガス入
口管13Bにそれぞれ接続されたガス配管11Aと、分
岐した一方の端部が弁装置としての開閉弁12Aを介し
て密閉容器3Aのガス出口部に接続され、他方の端部が
弁装置としての開閉弁12Bを介してい密閉容器3Bの
ガス出口部に接続されたガス配管11Bなどから構成さ
れている。
【0039】尚、開閉弁6A、6Bと8A、8Bは常に
は閉じており、各エアー配管5A、5B、7A、7Bを
封止している。また、密閉容器3A、3Bは前述同様に
耐熱性を備え、熱伝導率に優れた鉄、ステンレス鋼、
銅、アルミニウムなどか、或いは、これらの合金によっ
て形成されており、その内部にはメタンガス(天然ガ
ス)などを吸着しないゼオライト系の再生可能な水分吸
着剤、例えばモレキュラーシーブなどから成る水分吸着
剤がそれぞれ封入されている。
【0040】即ち、この場合も水分除去装置1に使用す
る水分吸着剤は、加熱されると吸着していた水分を分離
放出して水分の再吸着が可能になるものである。また、
各密閉容器3A、3B、開閉弁6A、6B、開閉弁8
A、8B、開閉弁10A、10B、開閉弁12A、12
B、電気ヒータ4A、4Bなどはポンプ9とガス配管1
1A、11Bを共有しながら、相互に並列接続された二
つの水分除去装置1Aと1Bを構成している。
【0041】更に、各開閉弁12A、12Bを通過した
後に合流する部分のガス配管11Bには前述同様の水分
センサS2が取り付けられている。水分センサS2はガ
ス配管11Bの合流部分を流通する天然ガス中の水分濃
度を検出するものであり、水分センサS2としては例え
ば同様の露点センサが採用される。
【0042】そして、図1の圧縮機2の開閉弁16にガ
ス配管11Bの合流部分の端部が接続され、開閉弁12
と開閉弁16の間には同様にガス配管11Bの内圧を検
出する圧力検知器19が設けられる。また、ガス配管1
1Aは同様に図示しない都市ガス配管に接続される。そ
して、水分センサS2の出力は前述の制御装置20に入
力され、開閉弁6A、6B、8A、8B、10A、10
B、12A、12B、16、17、圧縮機2、電気ヒー
タ4A、4B、冷却用ファン18などの各機器は同様に
この制御装置20によって制御される。
【0043】以上の構成で図3の水分除去装置1を採用
した場合の前記制御装置20による動作を説明する。制
御装置20は、圧縮機2の運転スイッチが投入される
と、先ず開閉弁10A、12A、16及び17を開放
し、その後圧縮機2と冷却用ファン18を起動する。
尚、他の開閉弁は閉じている。これにより、都市ガス配
管から供給される天然ガスはガス配管11A内を通過
し、開閉弁10Aを経て密閉容器3A内に流入し、そこ
に充填された水分吸着剤によって、天然ガス中に含まれ
る水分が吸着される。
【0044】こうして乾燥された天然ガスは、密閉容器
3Aから出て開閉弁12Aを通過し、ガス配管11Bを
経て圧縮機2に吸入される。そして、圧縮機2にて圧縮
され、ガス配管11Cの開閉弁17を介して車載ボンベ
に供給され、充填される。
【0045】ここで、水分センサS2は密閉容器3Aか
ら出てガス配管11B内を流れる天然ガス中の水分濃度
を検出しており、この検出値は制御装置20に入力され
ている。
【0046】そして、制御装置20は水分センサS2が
検出するガス配管11B内の天然ガスの水分濃度が、圧
縮機2が吸入する許容値限界である例えば50ppmを
上回った場合、開閉弁10A、12Aを閉じると共に、
今度は開閉弁10B、12Bを開く。これにより、都市
ガス配管から供給される天然ガスはガス配管11A内を
通過し、今度は開閉弁10Bを経て密閉容器3B内に流
入し、そこに充填された水分吸着剤によって、天然ガス
中に含まれる水分が吸着される。
【0047】こうして乾燥された天然ガスは、密閉容器
3Bから出て開閉弁12Bを通過し、ガス配管11Bを
経て圧縮機2に吸入される。そして、前述同様に圧縮機
2にて圧縮され、ガス配管11Cの開閉弁17を介して
車載ボンベに供給され、充填されるようになる。
【0048】この状態では制御装置20は、開閉弁6A
を開く(開閉弁6Bは閉じている)と共に、続いて電気
ヒータ4Aに通電して密閉容器3A内の水分吸着剤の加
熱再生を開始する。この場合、開閉弁6Aが開いて密閉
容器3Aの内外が連通しているので、電気ヒータ4Aに
よって密閉容器3Aの内部を加熱しても、密閉容器3A
の内圧が上がり過ぎて危険になることも、水分吸着剤の
加熱脱水により生成された密閉容器3A内の遊離水分が
開閉弁10A、12Aを介してガス配管11A、11B
に漏れ込むこともない。
【0049】電気ヒータ4Aによる加熱から所定時間
(例えば水分吸着剤の温度が100℃以上になり、水分
吸着剤が吸着していた水分を分離放出して脱水されるよ
うになるまでの時間、例えば30分)が経過すると、制
御装置20は開閉弁8Aを開き(開閉弁8Bは閉じてい
る)、ポンプ9を起動し、エアー配管7Aを介して密閉
容器3A内に外気を送り込む。この送風によって水分吸
着剤から分離した水分と密閉容器3A内にあった天然ガ
スとをエアー配管5Aの開口端から排出し、冷却ファン
18が形成している気流によって撹拌希釈して放散させ
る。
【0050】ポンプ9の起動から所定時間(例えば密閉
容器3Aの水分吸着剤が加熱脱水され、且つ、その脱水
された水分の殆どが外部に排出されるまでの経験的時間
(ポンプ9の送風量、水分吸着剤の充填量、電気ヒータ
4Aの能力、気温などに影響される)、例えば1時間)
が経過すると、制御装置20は電気ヒータ4A、ポンプ
9の通電を停止し、開閉弁6A及び8Aを閉じる。
【0051】このような状態において、水分センサS2
が検出するガス配管11B内の天然ガスの水分濃度が、
圧縮機2が吸入する許容値限界である例えば50ppm
を上回った場合、制御装置20は開閉弁10B、12B
を閉じると共に、今度は開閉弁10A、12Aを開く。
これにより、都市ガス配管から供給される天然ガスはガ
ス配管11A内を通過し、再び開閉弁10Aを経て密閉
容器3A内に流入し、上述の如く加熱再生された水分吸
着剤によって、天然ガス中に含まれる水分が吸着され
る。
【0052】こうして乾燥された天然ガスは、密閉容器
3Aから出て開閉弁12Aを通過し、ガス配管11Bを
経て圧縮機2に吸入される。そして、前述同様に圧縮機
2にて圧縮され、ガス配管11Cの開閉弁17を介して
車載ボンベに供給され、充填されるようになる。
【0053】次に、制御装置20は、開閉弁6Bを開く
(開閉弁6Aは閉じている)と共に、続いて電気ヒータ
4Bに通電して密閉容器3B内の水分吸着剤の加熱再生
を開始する。以後の加熱再生動作は前述同様であるので
説明を省略する。
【0054】尚、係る制御の途中で、密閉容器3A、3
Bへの天然ガス流通の切り換えを行った後にも、水分セ
ンサS2が検出する天然ガス中の水分濃度が上記の許容
値を上回る場合には、制御装置20は圧縮機2を停止す
る。そして、今度は両密閉容器3A、3Bについて前述
の水分吸着剤の加熱再生を行い、待機状態とする。
【0055】以上によりこの場合の発明によれば、二つ
の水分除去装置1A、1Bによって連続的に水分除去を
行いながら、許容値以上の水分濃度の天然ガスが圧縮機
2に吸入される不都合を防止することができるようにな
る。
【0056】また、制御装置20により、天然ガスの流
通を阻止している水分除去装置を電気ヒータにより加熱
するようにしたので、天然ガスを流通させている水分除
去装置で天然ガス中の水分吸着を行いながら、天然ガス
を流通させていない水分除去装置の水分吸着剤の加熱再
生を行うことができるようになり、更に永続的な水分除
去を行いながら、許容値以上の水分濃度の天然ガスが圧
縮機2に吸入される不都合を防止することができるよう
になる。
【0057】更に、制御装置20は、水分除去装置1
A、1Bの切り換え後、水分センサS2が検出する水分
濃度が許容値より低下しない場合、圧縮機2の運転を停
止するようにしたので、許容値以上の水分濃度の天然ガ
スが圧縮機2に吸入される不都合を確実に防止すること
ができるようになる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、ガス中の水分を吸着する水分吸着剤を有する水分除
去装置と、この水分除去装置を通過したガスを吸入し、
圧縮して供給する圧縮機とを備えた昇圧供給装置におい
て、水分除去装置のガス入口若しくは出口に、ガス中の
水分濃度を検出するセンサを設けたので、このセンサに
よって水分除去装置に流入するガスの水分濃度若しくは
水分除去装置を通過して脱湿された後のガスの水分濃度
を把握することができるようになる。
【0059】これにより、例えば請求項2の如き制御装
置を設け、センサが検出する水分濃度が、水分除去装置
の脱湿能力を上回る値である場合、或いは、水分除去装
置を通過した後のガスの水分濃度が許容値を上回るもの
である場合に圧縮機の運転を停止させることにより、許
容値以上の水分濃度のガスが圧縮機に吸入される不都合
を確実に防止することができるようになるものである。
【0060】また、請求項3の発明によれば、ガス中の
水分を吸着する水分吸着剤と、ガスの流通を制御する弁
装置と、水分吸着剤を加熱する加熱手段とをそれぞれ備
え、相互に並列接続された複数の水分除去装置と、これ
ら水分除去装置を通過したガスを吸入し、圧縮して供給
する圧縮機とを備えた昇圧供給装置において、各水分除
去装置を通過したガス中の水分濃度を検出するセンサを
設けたので、このセンサによって各水分除去装置を通過
して脱湿された後のガスの水分濃度を把握することがで
きるようになる。
【0061】これにより、例えば請求項4の如き制御装
置を設け、弁装置によって各水分除去装置に切り換えて
ガスを流通させると共に、一方の水分除去装置のガスの
流通を許容し、他方の水分除去装置のガスの流通を阻止
した状態で、センサが検出する水分濃度が許容値を上回
るものである場合、一方の水分除去装置のガスの流通を
阻止し、他方の水分除去装置のガスの流通を許容するよ
うに制御することにより、複数の水分除去装置によって
連続的に水分除去を行いながら、許容値以上の水分濃度
のガスが圧縮機に吸入される不都合を防止することがで
きるようになるものである。
【0062】請求項5の発明によれば、上記に加えて制
御装置により、ガスの流通を阻止している水分除去装置
を加熱手段により加熱するようにしたので、ガスを流通
させている水分除去装置でガス中の水分吸着を行いなが
ら、ガスを流通させていない水分除去装置の水分吸着剤
の加熱再生を行うことができるようになり、更に永続的
な水分除去を行いながら、許容値以上の水分濃度のガス
が圧縮機に吸入される不都合を防止することができるよ
うになるものである。
【0063】請求項6の発明によれば、上記に加えて制
御装置は、水分除去装置の切り換え後、センサが検出す
る水分濃度が所定の値より低下しない場合、圧縮機の運
転を停止するようにしたので、許容値以上の水分濃度の
ガスが圧縮機に吸入される不都合を確実に防止すること
ができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の昇圧供給装置の構成図である。
【図2】図1の昇圧供給装置の水分除去装置の詳細構成
図である。
【図3】本発明の昇圧供給装置のもう一つの水分除去装
置の詳細構成図である。
【符号の説明】 1、1A、1B 水分除去装置 2 圧縮機 3、3A、3B 密閉容器 4、4A、4B 電気ヒータ 6、6A、6B、8、8A、8B 開閉弁 9 ポンプ 10、10A、10B、12、12A、12B 開閉弁 20 制御装置 100 昇圧供給装置 S1、S2 水分センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 善仁 大阪府守口市大日東町1番1号 三洋電機 ガス機器株式会社内 Fターム(参考) 4D052 AA04 CD00 DA06 DB01 DB04 FA01 GA03 GB03 GB04 GB08 HA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス中の水分を吸着する水分吸着剤を有
    する水分除去装置と、この水分除去装置を通過したガス
    を吸入し、圧縮して供給する圧縮機とを備えた昇圧供給
    装置において、 前記水分除去装置のガス入口若しくは出口に設けられ、
    ガス中の水分濃度を検出するセンサを備えたことを特徴
    とする昇圧供給装置。
  2. 【請求項2】 センサが検出する水分濃度が所定の値に
    上昇した場合、圧縮機の運転を停止させる制御装置を備
    えたことを特徴とする請求項1の昇圧供給装置。
  3. 【請求項3】 ガス中の水分を吸着する水分吸着剤と、
    ガスの流通を制御する弁装置と、前記水分吸着剤を加熱
    する加熱手段とをそれぞれ備え、相互に並列接続された
    複数の水分除去装置と、これら水分除去装置を通過した
    ガスを吸入し、圧縮して供給する圧縮機とを備えた昇圧
    供給装置において、 前記各水分除去装置を通過したガス中の水分濃度を検出
    するセンサを備えたことを特徴とする昇圧供給装置。
  4. 【請求項4】 弁装置によって各水分除去装置に切り換
    えてガスを流通させると共に、一方の水分除去装置のガ
    スの流通を許容し、他方の水分除去装置のガスの流通を
    阻止した状態で、センサが検出する水分濃度が所定の値
    に上昇した場合、前記一方の水分除去装置のガスの流通
    を阻止し、他方の水分除去装置のガスの流通を許容する
    制御装置を備えたこと特徴とする請求項3の昇圧供給装
    置。
  5. 【請求項5】 制御装置は、ガスの流通を阻止している
    水分除去装置を加熱手段により加熱することを特徴とす
    る請求項4の昇圧供給装置。
  6. 【請求項6】 制御装置は、水分除去装置の切り換え
    後、センサが検出する水分濃度が所定の値より低下しな
    い場合、圧縮機の運転を停止することを特徴とする請求
    項5の昇圧供給装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011161514A (ja) * 2010-01-14 2011-08-25 Denso Corp 銅溶接方法及び銅溶接装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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