JP2000032013A - データ伝送システム - Google Patents

データ伝送システム

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JP2000032013A
JP2000032013A JP10200476A JP20047698A JP2000032013A JP 2000032013 A JP2000032013 A JP 2000032013A JP 10200476 A JP10200476 A JP 10200476A JP 20047698 A JP20047698 A JP 20047698A JP 2000032013 A JP2000032013 A JP 2000032013A
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JP
Japan
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data
transmission
master device
slave
slave device
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Withdrawn
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JP10200476A
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English (en)
Inventor
Haruki Yamaya
春喜 山家
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/403Bus networks with centralised control, e.g. polling
    • H04L12/4035Bus networks with centralised control, e.g. polling in which slots of a TDMA packet structure are assigned based on a contention resolution carried out at a master unit
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/16Time-division multiplex systems in which the time allocation to individual channels within a transmission cycle is variable, e.g. to accommodate varying complexity of signals, to vary number of channels transmitted
    • H04J3/1694Allocation of channels in TDM/TDMA networks, e.g. distributed multiplexers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2線メタリック伝送路を用いたポイント−マ
ルチポイント接続により構成され,かつ,マスタ装置と
複数のスレーブ装置間のデータ伝送において,データ相
互間の衝突がなく効率のよいデータ伝送が可能なデータ
伝送システムを提供する。 【解決手段】 ディジタルデータ伝送システムにおける
マスタ装置は,時間T1−1において,複数のスレーブ
装置に対してデータを伝送し,各スレーブ装置は,時間
T1−3において,マスタ装置に対してデータを伝送す
る。マスタ装置から各スレーブ装置に対するスレーブ装
置制御信号は,複数のスレーブ装置に対応するタイムス
ロットを有する制御チャネル群31によって伝送され,
各スレーブ装置からマスタ装置に対するマスタ装置制御
信号は,複数のスレーブ装置に対応するタイムスロット
を有する制御チャネル群35によって伝送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,データ伝送シス
テムにかかり,特にポイント−マルチポイント接続によ
って構成されたディジタルデータ伝送システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に,複数装置間においてリアル・
タイム性が要求される音声等のデータ伝送を行う場合
は,TTC(Tele Communication
Technology Committee:電信電話
技術委員会)標準JT−I430(参考文献:TTC標
準ISDNユーザ・網インタフェース レイヤ1仕様
標準番号JT−I430 社団法人電信電話技術委員
会)で規定されているポイント−マルチポイント接続に
よるディジタルデータ伝送システムが用いられている。
【0003】ISDNユーザ・網インタフェースにおけ
るポイント−マルチポイント接続は,DSU(Digi
tal Service Unit)に接続された主配
線ケーブルに対して複数の端末をコネクタ接続すること
が可能とされており,配線の容易性,配線効率,および
端末接続の容易性といった利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,アナログデ
ータの伝送システムでは,通常,2線メタリック伝送路
が用いられており,これに対して,ポイント−マルチポ
イント接続による従来のディジタルデータ伝送システム
では,送信用・受信用各2線から成る4線メタリック伝
送路が用いられていた。このように,伝送路の線数が2
倍となることによって,伝送路のコストが高くなる他,
主配線ケーブルに接続される各端末内部にデータ送信用
およびデータ受信用のパルストランス等を備える必要性
が生じるなど端末のコンパクト化が困難となり,結果的
にデータ伝送システムの規模の増大につながっていた。
【0005】また,例えば一般家屋において2線メタリ
ック伝送路が既に配線されている場合,これをポイント
−マルチポイント接続によるディジタルデータ伝送シス
テムに変更するためには,新たに2線を追加するか,ま
たは既存の2線を廃止して4線メタリック伝送路を配線
するいずれかの方法を選択することになる。しかし,い
ずれの方法であっても伝送路の改修は,容易ではなく,
このことはディジタルデータ伝送システムの導入を阻害
する一因となっていた。
【0006】本発明は,上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり,その目的は,2線メタリック伝送路
を用いたポイント−マルチポイント接続により構成さ
れ,かつ,マスタ装置と複数のスレーブ装置間のデータ
伝送において,データ相互間の衝突がなく効率のよいデ
ータ伝送が可能なデータ伝送システムを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,マスタ装置と複数のスレーブ装置がポイント−マル
チポイント接続されて成るデータ伝送システムが提供さ
れる。そして,このデータ伝送システムは,請求項1に
記載のように,マスタ装置が一の時間区分において,複
数のスレーブ装置に対してデータを伝送し,各スレーブ
装置が他の時間区分において,マスタ装置に対してデー
タを伝送することを特徴としている。かかる構成によれ
ば,マスタ装置から各スレーブ装置に対して送信される
データと,各スレーブ装置から送信されるデータは,そ
れぞれ別の時間区分において伝送路上で伝送されること
になるため,伝送路を2線とした場合であっても,デー
タの衝突が発生することはない。
【0008】また,請求項2に記載のように,請求項1
に記載のデータ伝送システムにおいて,一の時間区分
は,第1の時間区分および第2の時間区分を含み,マス
タ装置は,第1の時間区分において1または2以上のス
レーブ装置を制御するスレーブ装置制御信号を伝送し,
第2の時間区分において1または2以上のスレーブ装置
に対して所定の情報を与えるための情報信号を伝送する
ようにしてもよい。
【0009】そして,請求項1または2に記載のデータ
伝送システムにおいて,請求項3に記載のように各スレ
ーブ装置に装置識別番号を設定し,マスタ装置から送信
されるスレーブ装置制御信号に装置識別番号を含むよう
にすることも可能である。かかる構成によれば,マスタ
装置は,複数のスレーブ装置の中から1または2以上の
スレーブ装置を容易に選択することが可能となる。例え
ば,選択されたスレーブ装置にのみデータの送信を許可
することで,2線伝送路におけるデータの衝突が防止さ
れ,効率のよいデータ伝送が実現される。
【0010】請求項4によれば,請求項2または3に記
載のデータ伝送システムにおいて,第1の時間区分に,
各スレーブ装置に対応するタイムスロットが設定され
る。かかる構成によれば,2線伝送路において,マスタ
装置から各スレーブ装置に対するスレーブ装置制御信号
を相互に衝突させることなく伝送させることが可能とな
る。
【0011】また,請求項5に記載のように,請求項
1,2,3,または4のいずれかに記載のデータ伝送シ
ステムにおいて,他の時間区分は,第3の時間区分およ
び第4の時間区分を含み,1または2以上のスレーブ装
置は,第3の時間区分において,マスタ装置を制御する
マスタ装置制御信号を伝送し,第4の時間区分におい
て,マスタ装置に対して所定の情報を与えるための情報
信号を伝送するようにしてもよい。
【0012】そして,請求項6によれば,請求項5に記
載のデータ伝送システムにおいて,第3の時間区分に,
各スレーブ装置に対応するタイムスロットが設定され
る。かかる構成によれば,2線伝送路において,各スレ
ーブ装置からマスタ装置に対するマスタ装置制御信号を
相互に衝突させることなく伝送させることが可能とな
る。
【0013】さらに,請求項7に記載のように,マスタ
装置と各スレーブ装置を接続する伝送路において伝送さ
れている伝送路データをモニタするデータ検出回路を各
スレーブ装置に備えるようにしてもよい。かかる構成に
よれば,各スレーブ装置は,伝送路における伝送データ
の有無に応じてデータを送信させることが可能となる。
【0014】そして,請求項8によれば,各スレーブ装
置に備えられた各データ検出回路は,モニタした伝送路
データにおいて,所定の論理レベルの符号が連続した場
合の連続数をカウントし,連続数が各データ検出回路毎
に設定されているカウント値に達したときに,各スレー
ブ装置に備えられたデータ送信回路に対して送信データ
の送信開始を指示する。例えば,HDLC(High
level DataLink Control pr
ocedures)手順によるデータ伝送であれば,通
常,伝送路においてデータ”1”が7個以上連続するこ
とはなく,仮にデータ”1”が続いた場合は,マスタ装
置および複数のスレーブ装置のいずれもデータ伝送を行
っていないことになる。すなわち,通信プロトコルによ
り適宜カウント値を設定することで,各スレーブ装置
は,伝送路におけるデータの有無を検出することが可能
となり,マスタ装置または他のスレーブ装置から送信さ
れるデータに衝突させることなく送信データを送信する
ことが可能となる。
【0015】また,請求項9に記載のように,カウント
値を各スレーブ装置から送信される送信データの送信が
完了した場合に増加させ,各スレーブ装置から送信され
る送信データの送信が中止した場合に減少させるように
すれば,一度データの送信が完了したスレーブ装置は,
その他のスレーブ装置に対して,次回のデータ送信の機
会を与えることになる。したがって,全てのスレーブ装
置は,均等にデータ送信の機会が与えられることにな
る。
【0016】そして,請求項10によれば,各スレーブ
装置に備えられた各データ検出回路は,スレーブ装置が
送信する送信データと,伝送路データとを比較し,符号
が一致していない場合,スレーブ装置内に備えられたデ
ータ送信回路に対して送信データの送信中止を指示す
る。これにより,複数のスレーブ装置が同時にデータ送
信を開始した場合でも,伝送路におけるデータの衝突が
防止される。また,各スレーブ装置から送信されるデー
タの先頭ビットから所定のビットまでに各スレーブ装置
の装置識別番号に対応するデータを割り当てるようにす
れば,より早い時期に,一のスレーブ装置が選択される
ことになる。したがって,選択されたスレーブ装置は,
より短時間で所定の情報信号を伝送することが可能とな
り,その他のスレーブ装置は,無駄なデータ伝送が防止
され,結果的にデータ伝送システム全体として効率のよ
いデータ伝送が実現されることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかるの好適な実施の形態について詳細に説明
する。なお,以下の説明において,略同一の機能および
構成を有する構成要素については,同一符号を付するこ
とにより,重複説明を省略することにする。
【0018】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態にかかるディジタルデータ伝送システム1の構成
を図1に示す。このディジタルデータ伝送システム1
は,マスタ装置3,2線メタリック伝送路5,および第
1スレーブ装置7−1,第2スレーブ装置7−2,・・
・,第nスレーブ装置7−nから構成されている。
【0019】マスタ装置3は,送信回路11,受信回路
13,パルストランス15を備えており,送信回路11
は,パルストランス15の第1巻線15−1に接続さ
れ,受信回路13は,パルストランス15の第2巻線1
5−2に接続されている。そして,パルストランス15
の第3巻線には,2線メタリック伝送路5が接続されて
いる。
【0020】n個のスレーブ装置,すなわち第1スレー
ブ装置7−1,第2スレーブ装置7−2,・・・,第n
スレーブ装置7−nは,予め,連続した装置識別番号が
設定されている。また,各スレーブ装置は,2線メタリ
ック伝送路5との接続回路において相互に略同一の構成
を有しており,ここでは第1スレーブ装置7−1を代表
的に説明する。第1スレーブ装置7−1は,送信回路2
1,受信回路23,パルストランス25を備えており,
送信回路21は,パルストランス25の第1巻線25−
1に接続され,受信回路23は,パルストランス25の
第2巻線25−2に接続されている。そして,パルスト
ランス25の第3巻線25−3は,2線メタリック伝送
路5に接続されている。その他,第2スレーブ装置7−
2,・・・,第nスレーブ装置7−nも同様に2線メタ
リック伝送路5に接続されている。
【0021】以上のように構成された第1の実施の形態
にかかるディジタルデータ伝送システム1の動作を図2
に示す。図2の(A)は,マスタ装置3の送信チャネル
の構成を示し,第1スレーブ装置7−1,第2スレーブ
装置7−2,・・・,第nスレーブ装置7−nは,この
マスタ装置3の送信チャネルによって伝送される命令,
応答等(以下,「スレーブ装置制御信号」という。)お
よびデータ,音声等(以下,「情報信号」という。)を
受信する。図2の(B)は,マスタ装置3の受信チャネ
ルの構成を示している。この受信チャネルは,全てのス
レーブ装置,すなわち第1スレーブ装置7−1,第2ス
レーブ装置7−2,・・・,第nスレーブ装置7−nの
各送信チャネルが合成されたものである。また,図2の
(C)は,第1スレーブ装置7−1の送信チャネルの構
成を示し,図2の(D)は,第2スレーブ装置7−2の
送信チャネルの構成を示し,図2の(E)は,第nスレ
ーブ装置7−nの送信チャネルの構成を示している。
【0022】マスタ装置3の送信チャネルは,図2の
(A)に示すように,各スレーブ装置に対するスレーブ
装置制御信号を伝送するためのn個の制御チャネル31
−1,31−2,・・・,31−n,および所定の1ま
たは2以上のスレーブ装置に対する情報信号を伝送する
ためのデータチャネル33から構成されている。そし
て,スレーブ装置制御信号および情報信号の送信は,時
間T1−1にて行われる。
【0023】n個の制御チャネル31−1,31−2,
・・・,31−nから成る制御チャネル群31におい
て,各制御チャネルは,時間T1−2のn個のタイムス
ロットに割り当てられている。制御チャネル31−1,
31−2,・・・,31−nは,それぞれ第1スレーブ
装置7−1,第2スレーブ装置7−2,・・・,第nス
レーブ装置7−nに対応しており,各スレーブ装置に予
め設定されている装置識別番号に対応するタイムスロッ
トに割り当てられることになる。
【0024】マスタ装置3は,図2の(B)に示すよう
に,受信チャネルによって各スレーブ装置からの要求,
応答等(以下,「マスタ装置制御信号」という。)およ
び所定のスレーブ装置からの情報信号を時間T1−3に
おいて受信する。この受信チャネルは,各スレーブ装置
からマスタ装置3に対するマスタ装置制御信号を個別に
伝送するためのn個の制御チャネル35−1,35−
2,・・・,35−n,および所定のスレーブ装置から
マスタ装置3に対して情報信号を伝送するためのデータ
チャネル37から構成されている。マスタ装置3に対す
る情報信号の伝送が許可されているのは,マスタ装置3
から送信されたスレーブ装置制御信号によって許可され
たスレーブ装置のみであり,ここでは,図2に示すよう
に,第1スレーブ装置7−1が許可された場合に即して
説明する。
【0025】制御チャネル群35における各制御チャネ
ル35−1,35−2,・・・,35−nは,時間T1
−4の時間幅を有するn個のタイムスロットに割り当て
られている。そして,制御チャネル35−1,35−
2,・・・,35−nは,それぞれ第1スレーブ装置7
−1,第2スレーブ装置7−2,・・・,第nスレーブ
装置7−nに対応しており,各スレーブ装置に予め設定
されている装置識別番号に応じた位置のタイムスロット
に割り当てられることになる。
【0026】以上のようなマスタ装置3と各スレーブ装
置7−1,7−2,・・・,7−nとの間のデータ伝送
は,時間T1−5(=(時間T1−1)+(時間T1−
3))の周期で繰り返し実行されることになる。
【0027】次に,第1の実施の形態にかかるディジタ
ルデータ伝送システム1におけるデータ伝送についてさ
らに具体的に説明する。まず,第1スレーブ装置7−
1,第2スレーブ装置7−2,・・・,第nスレーブ装
置7−nは,マスタ装置3の制御チャネル31−1,3
1−2,・・・,31−nによってスレーブ装置制御信
号を受信する。
【0028】マスタ装置3からのスレーブ装置制御信号
によって選択された1または2以上のスレーブ装置は,
スレーブ装置制御信号に続いて,データチャネル33に
よる情報信号を受信する。
【0029】第1スレーブ装置7−1,第2スレーブ装
置7−2,・・・,第nスレーブ装置7−nは,マスタ
装置3のデータチャネル33による情報信号を受信した
後に,各スレーブ装置に予め設定されている装置識別番
号に対応したタイムスロット位置の制御チャネル35−
1,35−2,・・・,35−nによりマスタ装置3に
対してマスタ装置制御信号を送信する。そして,マスタ
装置3は,これら制御チャネル35−1,35−2,・
・・,35−nから成る制御チャネル群35によりマス
タ装置制御信号を受信する。
【0030】マスタ装置制御信号の送信終了後,マスタ
装置3からのスレーブ装置制御信号によって情報信号の
伝送が許可されたスレーブ装置,例えば第1スレーブ装
置7−1は,マスタ装置3に対してデータチャネル37
によって情報信号を送信する。
【0031】各スレーブ装置7−1,7−2,・・・,
7−nの制御チャネル35−1,35−2,・・・,3
5−nによるマスタ装置制御信号およびマスタ装置3か
ら許可された所定のスレーブ装置のデータチャネル37
による情報信号の伝送は,時間T1−3で終了する。
【0032】以上のように,マスタ装置3から各スレー
ブ装置7−1,7−2,・・・,7−nに対するデータ
伝送と,各スレーブ装置7−1,7−2,・・・,7−
nからマスタ装置3に対するデータ伝送は,いわゆる時
分割方向制御(TCM:Time Compressi
on Multiplexing)によって,所定の時
間で送信方向が切り替えられることになる。
【0033】マスタ装置3から各スレーブ装置7−1,
7−2,・・・,7−nに対するスレーブ装置制御信号
は,各スレーブ装置7−1,7−2,・・・,7−nの
制御チャネル31−1,31−2,・・・,31−nか
ら成る制御チャネル群31によって伝送される。そし
て,各制御チャネル31−1,31−2,・・・,31
−nは,時分割多重化(TDM:Time Divis
ion Multiplexing),すなわち複数の
タイムスロットに配されており,各スレーブ装置制御信
号の相互間の衝突は,防止されることになる。
【0034】同様に,各スレーブ装置7−1,7−2,
・・・,7−nからマスタ装置3に対するマスタ装置制
御信号は,各スレーブ装置7−1,7−2,・・・,7
−nの制御チャネル35−1,35−2,・・・,35
−nによって伝送される。そして,各制御チャネル35
−1,35−2,・・・,35−nは,複数のタイムス
ロットに配されるため,各マスタ装置制御信号の相互間
の衝突は,防止されることになる。
【0035】そして,各スレーブ装置からマスタ装置3
に対する情報信号の伝送については,マスタ装置3の制
御チャネル群31において伝送されたスレーブ装置制御
信号によって選択された所定のスレーブ装置のみが行う
ことになる。
【0036】以上説明したように,第1の実施の形態に
かかるディジタルデータ伝送システム1によれば,2線
メタリック伝送路5によるポイント−マルチポイント接
続で構成されているにも関わらず,従来の4線メタリッ
ク伝送路を用いた場合と同様に,マスタ装置3から送信
されるスレーブ装置制御信号,情報信号,および複数の
スレーブ装置7−1,7−2,・・・,7−nから送信
されるマスタ装置制御信号,情報信号は,相互に衝突す
ることなくそれぞれ所定のスレーブ装置およびマスタ装
置3によって受信されることになる。そして,2線メタ
リック伝送路5が用いられているため,従来の4線メタ
リック伝送路と比べて伝送路にかかるコストが大幅に低
減されることになる。さらに,従来の4線メタリック伝
送路の場合に必要とされていたマスタ装置3,および各
スレーブ装置7−1,7−2,・・・,7−nに備えら
れる送信用パルストランスおよび受信用パルストランス
に代えて,送受信兼用のパルストランス15,25を用
いることが可能となる。したがって,マスタ装置および
各スレーブ装置の内部回路構成が簡素化され,結果的に
第1の実施の形態にかかるディジタルデータ伝送システ
ム1は,コンパクトな構成要素で実現されるとともにコ
ストの低減が達成される。
【0037】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態にかかるディジタルデータ伝送システムは,上述
の第1の実施の形態にかかるディジタルデータ伝送シス
テム1と略同一の構成を有するものである。
【0038】図3に第2の実施の形態にかかるディジタ
ルデータ伝送システムの動作を示す。図3の(A)は,
マスタ装置3の送信チャネルの構成を示し,第1スレー
ブ装置7−1,第2スレーブ装置7−2,・・・,第n
スレーブ装置7−nは,このマスタ装置3の送信チャネ
ルによってスレーブ装置制御信号および情報信号を受信
する。図3の(B)は,マスタ装置3の受信チャネルの
構成を示している。この受信チャネルは,全てのスレー
ブ装置,すなわち第1スレーブ装置7−1,第2スレー
ブ装置7−2,・・・,第nスレーブ装置7−nの各送
信チャネルが合成されたものである。また,図3の
(C)は,第1スレーブ装置7−1の送信チャネルの構
成を示し,図3の(D)は,第2スレーブ装置7−2の
送信チャネルの構成を示し,図3の(E)は,第nスレ
ーブ装置7−nの送信チャネルの構成を示している。
【0039】マスタ装置3の送信チャネルは,図3の
(A)に示すように,所定のスレーブ装置に対するスレ
ーブ装置制御信号を伝送するための制御チャネル41,
および制御チャネル41によって選択された所定の1ま
たは2以上のスレーブ装置に対して情報信号を伝送する
ためのデータチャネル43から構成されている。マスタ
装置3の制御チャネル41によって伝送されるスレーブ
装置制御信号には,そのスレーブ装置制御信号の伝送先
となる1または2以上のスレーブ装置に予め設定されて
いる装置識別番号が含まれている。そして,スレーブ装
置制御信号および情報信号の送信は,時間T2−1にて
行われる。
【0040】マスタ装置3は,図3の(B)に示すよう
に,受信チャネルによって,各スレーブ装置からのマス
タ装置制御信号および所定のスレーブ装置からの情報信
号を時間T2−3において受信する。この受信チャネル
は,各スレーブ装置からマスタ装置3に対するマスタ装
置制御信号を個別に伝送するためのn個の制御チャネル
45−1,45−2,・・・,45−nから成る制御チ
ャネル群45および所定のスレーブ装置からマスタ装置
3に対して情報信号を伝送するためのデータチャネル4
7から構成されている。マスタ装置3に対する情報信号
の伝送が許可されているのは,マスタ装置3から送信さ
れたスレーブ装置制御信号によって許可されたスレーブ
装置のみであり,ここでは,図3に示すように,第1ス
レーブ装置7−1が許可された場合に即して説明する。
【0041】制御チャネル群45における各制御チャネ
ル45−1,45−2,・・・,45−nは,時間T2
−4の時間幅を有するn個のタイムスロットに割り当て
られている。そして,制御チャネル45−1,45−
2,・・・,45−nは,それぞれ第1スレーブ装置7
−1,第2スレーブ装置7−2,・・・,第nスレーブ
装置7−nに対応しており,各スレーブ装置に予め設定
されている装置識別番号に応じた位置のタイムスロット
に割り当てられることになる。
【0042】以上のようなマスタ装置3と各スレーブ装
置7−1,7−2,・・・,7−nとの間のデータ伝送
は,時間T2−5(=(時間T2−1)+(時間T2−
3))の周期で繰り返し実行されることになる。
【0043】次に,第2の実施の形態にかかるディジタ
ルデータ伝送システムにおけるデータ伝送についてさら
に説明する。まず,第1スレーブ装置7−1,第2スレ
ーブ装置7−2,・・・,第nスレーブ装置7−nは,
マスタ装置3の制御チャネル41によるスレーブ装置制
御信号を受信する。
【0044】マスタ装置3からのスレーブ装置制御信号
に含まれる装置識別番号によって選択された1または2
以上のスレーブ装置は,スレーブ装置制御信号に続い
て,データチャネル43による情報信号を受信する。
【0045】第1スレーブ装置7−1,第2スレーブ装
置7−2,・・・,第nスレーブ装置7−nは,マスタ
装置3のデータチャネル43による情報信号を受信した
後に,各スレーブ装置に予め設定されている装置識別番
号に対応したタイムスロット位置の制御チャネル45−
1,45−2,・・・,45−nによりマスタ装置3に
対してマスタ装置制御信号を送信する。そして,マスタ
装置3は,これら制御チャネル45−1,45−2,・
・・,45−nから成る制御チャネル群45によりマス
タ装置制御信号を受信する。
【0046】マスタ装置制御信号の送信終了後,マスタ
装置3からのスレーブ装置制御信号によって情報信号の
伝送が許可されたスレーブ装置,例えば第1スレーブ装
置7−1は,マスタ装置3に対してデータチャネル47
により情報信号を送信する。
【0047】各スレーブ装置7−1,7−2,・・・,
7−nの制御チャネル45−1,45−2,・・・,4
5−nによるマスタ装置制御信号の送信と,マスタ装置
3から許可された第1スレーブ装置のデータチャネル4
7による情報信号の伝送は,時間T2−3で終了する。
【0048】以上のように,マスタ装置3から各スレー
ブ装置7−1,7−2,・・・,7−nに対するデータ
送信と,各スレーブ装置7−1,7−2,・・・,7−
nからマスタ装置3に対するデータ送信は,いわゆる時
分割方向制御によって,所定の時間で送信方向が切り替
えられることになる。
【0049】そして,マスタ装置3から所定のスレーブ
装置に対するスレーブ装置制御信号は,その所定のスレ
ーブ装置を特定するための装置識別番号を含み,制御チ
ャネル41によって伝送される。
【0050】各スレーブ装置7−1,7−2,・・・,
7−nからマスタ装置3に対するマスタ装置制御信号
は,各スレーブ装置7−1,7−2,・・・,7−nの
制御チャネル45−1,45−2,・・・,45−nに
よって伝送される。そして,各制御チャネル45−1,
45−2,・・・,45−nは,複数のタイムスロット
に配されるため,各スレーブ装置制御信号の相互間の衝
突は,防止されることになる。
【0051】そして,各スレーブ装置からマスタ装置3
に対する情報信号の伝送については,マスタ装置3の制
御チャネル41において伝送されたスレーブ装置制御信
号によって選択された所定のスレーブ装置のみが行うこ
とになる。
【0052】以上説明したように,第2の実施の形態に
かかるディジタルデータ伝送システムによれば,2線メ
タリック伝送路5によるポイント−マルチポイント接続
で構成されているにも関わらず,従来の4線メタリック
伝送路を用いた場合と同様に,マスタ装置3から送信さ
れるスレーブ装置制御信号,情報信号,および複数のス
レーブ装置7−1,7−2,・・・,7−nから送信さ
れるマスタ装置制御信号,情報信号は,相互に衝突する
ことなくそれぞれ所定のスレーブ装置およびマスタ装置
3によって受信されることになる。そして,2線メタリ
ック伝送路5が用いられているため,従来の4線メタリ
ック伝送路と比べて伝送路にかかるコストが大幅に低減
されることになる。さらに,従来の4線メタリック伝送
路の場合に必要とされていたマスタ装置3,および各ス
レーブ装置7−1,7−2,・・・,7−nに備えられ
る送信用パルストランスおよび受信用パルストランスに
代えて,送受信兼用のパルストランス15,25を用い
ることが可能となる。したがって,マスタ装置および各
スレーブ装置の内部回路構成が簡素化され,結果的に第
2の実施の形態にかかるディジタルデータ伝送システム
は,コンパクトな構成要素で実現されるとともにコスト
の低減が達成される。
【0053】また,第2の実施の形態にかかるディジタ
ルデータ伝送システムによれば,マスタ装置3から所定
のスレーブ装置に対してのみスレーブ装置制御信号が送
信されるため,第1の実施の形態にかかるディジタルデ
ータ伝送システム1(時間T1−1)と比較して,マス
タ装置3から所定のスレーブ装置に対するスレーブ装置
制御信号および情報信号の送信にかかる時間(時間T2
−1)を短縮することが可能となる。
【0054】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態にかかるディジタルデータ伝送システムは,上述
の第1の実施の形態にかかるディジタルデータ伝送シス
テム1と略同一の構成を有するものである。
【0055】図4に第3の実施の形態にかかるディジタ
ルデータ伝送システムの動作を示す。図4の(A)は,
マスタ装置3の送信チャネルの構成を示し,第1スレー
ブ装置7−1,第2スレーブ装置7−2,・・・,第n
スレーブ装置7−nは,このマスタ装置3の送信チャネ
ルによってスレーブ装置制御信号および情報信号を受信
する。図4の(B)は,マスタ装置3の受信チャネルの
構成を示している。この受信チャネルは,全てのスレー
ブ装置,すなわち第1スレーブ装置7−1,第2スレー
ブ装置7−2,・・・,第nスレーブ装置7−nの各送
信チャネルが合成されたものである。また,図4の
(C)は,第1スレーブ装置7−1の送信チャネルの構
成を示し,図4の(D)は,第2スレーブ装置7−2の
送信チャネルの構成を示し,図4の(E)は,第nスレ
ーブ装置7−nの送信チャネルの構成を示している。
【0056】マスタ装置3の送信チャネルは,図4の
(A)に示すように,所定のスレーブ装置に対するスレ
ーブ装置制御信号を伝送するための制御チャネル51,
および制御チャネル51によって選択された所定の1ま
たは2以上のスレーブ装置に対して情報信号を伝送する
ためのデータチャネル53から構成されている。マスタ
装置3の制御チャネル51によって伝送されるスレーブ
装置制御信号には,そのスレーブ装置制御信号の伝送先
となる1または2以上のスレーブ装置に予め設定されて
いる装置識別番号が含まれている。そして,スレーブ装
置制御信号および情報信号の送信は,時間T3−1にて
行われる。
【0057】マスタ装置3は,図4の(B)に示すよう
に,受信チャネルによって各スレーブ装置からのマスタ
装置制御信号および情報信号を時間T3−3において受
信する。この受信チャネルは,所定のスレーブ装置から
マスタ装置3に対するマスタ装置制御信号を伝送するた
めの制御チャネル55および所定のスレーブ装置からマ
スタ装置3に対する情報信号を伝送するためのデータチ
ャネル57から構成されている。制御チャネル55によ
って伝送されるマスタ装置制御信号には,このマスタ装
置制御信号の送信元であるスレーブ装置,ここでは第n
スレーブ装置7−nの装置識別番号が含まれている。マ
スタ装置3に対する情報信号の伝送が許可されているの
は,マスタ装置3から送信されたスレーブ装置制御信号
によって許可されたスレーブ装置のみであり,ここで
は,図4に示すように,第1スレーブ装置7−1が許可
された場合に即して説明する。
【0058】以上のようなマスタ装置3と各スレーブ装
置7−1,7−2,・・・,7−nとの間のデータ伝送
は,時間T3−5(=(時間T3−1)+(時間T3−
3))の周期で繰り返し実行されることになる。
【0059】次に,第3の実施の形態にかかるディジタ
ルデータ伝送システムにおけるデータ伝送についてさら
に具体的に説明する。まず,第1スレーブ装置7−1,
第2スレーブ装置7−2,・・・,第nスレーブ装置7
−nは,マスタ装置3の制御チャネル51によるスレー
ブ装置制御信号を受信する。
【0060】マスタ装置3からのスレーブ装置制御信号
に含まれる装置識別番号によって選択された1または2
以上のスレーブ装置は,スレーブ装置制御信号に続い
て,データチャネル53による情報信号を受信する。
【0061】マスタ装置3からのスレーブ装置制御信号
によって選択された所定のスレーブ装置(ここでは,第
nスレーブ装置7−n)は,マスタ装置3のデータチャ
ネル53による情報信号を受信した後に,制御チャネル
55において,装置識別番号を含むマスタ装置制御信号
をマスタ装置3に対して送信する。そして,マスタ装置
3は,第nスレーブ装置7−nからのマスタ装置制御信
号を受信する。
【0062】マスタ装置制御信号の送信終了後,マスタ
装置3からのスレーブ装置制御信号によって情報信号の
伝送が許可されたスレーブ装置,例えば第1スレーブ装
置7−1は,マスタ装置3に対してデータチャネル57
によって情報信号を送信する。
【0063】第nスレーブ装置7−nの制御チャネル5
5によるマスタ装置制御信号の送信と,マスタ装置3か
ら許可された第1スレーブ装置のデータチャネル57に
よる情報信号の伝送は,時間T3−3で終了する。
【0064】以上のように,マスタ装置3から各スレー
ブ装置7−1,7−2,・・・,7−nに対するデータ
送信と,各スレーブ装置7−1,7−2,・・・,7−
nからマスタ装置3に対するデータ送信は,いわゆる時
分割方向制御によって,所定の時間で送信方向が切り替
えられることになる。
【0065】そして,マスタ装置3から所定のスレーブ
装置に対するスレーブ装置制御信号は,その所定のスレ
ーブ装置を特定するための装置識別番号を含み,制御チ
ャネル51によって伝送される。
【0066】各スレーブ装置7−1,7−2,・・・,
7−nからマスタ装置3に対するマスタ装置制御信号の
伝送については,マスタ装置3の制御チャネル51にお
いて伝送されたスレーブ装置制御信号によって選択され
た所定のスレーブ装置のみが行うことになる。そして,
マスタ装置制御信号には,送信元である所定のスレーブ
装置の装置識別番号が含まれている。
【0067】各スレーブ装置7−1,7−2,・・・,
7−nからマスタ装置3に対する情報信号の伝送につい
ても,マスタ装置3の制御チャネル51において伝送さ
れたスレーブ装置制御信号によって選択された所定のス
レーブ装置のみが行うことになる。
【0068】以上説明したように,第3の実施の形態に
かかるディジタルデータ伝送システムによれば,2線メ
タリック伝送路5によるポイント−マルチポイント接続
で構成されているにも関わらず,従来の4線メタリック
伝送路を用いた場合と同様に,マスタ装置3から送信さ
れるスレーブ装置制御信号,情報信号,および複数のス
レーブ装置7−1,7−2,・・・,7−nから送信さ
れるマスタ装置制御信号,情報信号は,相互に衝突する
ことなくそれぞれ所定のスレーブ装置およびマスタ装置
3によって受信されることになる。そして,2線メタリ
ック伝送路5が用いられているため,従来の4線メタリ
ック伝送路と比べて伝送路にかかるコストは大幅に低減
されることになる。さらに,従来の4線メタリック伝送
路の場合にマスタ装置3,および各スレーブ装置7−
1,7−2,・・・,7−nに備えられていた送信用パ
ルストランスおよび受信用パルストランスに代えて,送
受信兼用のパルストランス15,25を用いることが可
能となる。したがって,マスタ装置および各スレーブ装
置の内部回路構成が簡素化され,結果的に第3の実施の
形態にかかるディジタルデータ伝送システムは,コンパ
クトな構成要素で実現されるとともにコストの低減が達
成される。
【0069】また,第3の実施の形態にかかるディジタ
ルデータ伝送システムによれば,第2の実施の形態にか
かるディジタルデータ伝送システムと同様に,マスタ装
置3から所定のスレーブ装置に対してのみスレーブ装置
制御信号が送信されるため,第1の実施の形態にかかる
ディジタルデータ伝送システム1(時間T1−1)と比
較して,マスタ装置3から所定のスレーブ装置に対する
スレーブ装置制御信号および情報信号の送信にかかる時
間(時間T3−1)を短縮することが可能となる。
【0070】さらに,第3の実施の形態にかかるディジ
タルデータ伝送システムによれば,マスタ装置3に対し
て所定のスレーブ装置からのみマスタ装置制御信号が送
信されるため,第1,2の実施の形態にかかるディジタ
ルデータ伝送システム(時間T1−3,T2−3)と比
較して,所定のスレーブ装置からマスタ装置3に対する
マスタ装置制御信号および情報信号の送信にかかる時間
(時間T3−3)を短縮することが可能となる。また,
マスタ装置制御信号およびスレーブ装置制御信号の伝送
にタイムスロットが用いられていないために,スレーブ
装置を容易に増設することができる。
【0071】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態にかかるディジタルデータ伝送システム61の構
成を図5に示す。このディジタルデータ伝送システム6
1は,第1の実施の形態にかかるディジタルデータ伝送
システム1に対して,第1スレーブ装置7−1,第2ス
レーブ装置7−2,・・・,第nスレーブ装置7−nそ
れぞれが,第1スレーブ装置67−1,第2スレーブ装
置67−2,・・・,第nスレーブ装置67−nに置き
換えられた構成を有するものである。なお,その他の構
成要素は,略同一である。
【0072】n個のスレーブ装置,すなわち第1スレー
ブ装置67−1,第2スレーブ装置67−2,・・・,
第nスレーブ装置67−nは,連続した装置識別番号が
予め設定されている。また,各スレーブ装置の入出力部
は,相互に略同一の構成を有しており,ここでは第1ス
レーブ装置67−1の構成を代表的に説明する。第1ス
レーブ装置67−1は,第1の実施の形態にかかるディ
ジタルデータ伝送システム1に備えられた第1スレーブ
装置7−1に対して,送信回路21,受信回路23が,
それぞれ送信回路61,受信回路63に置き換えられ,
データ検出回路65が追加された構成を有するものであ
る。
【0073】送信回路61は,パルストランス25の第
1巻線25−1に接続され,受信回路63は,パルスト
ランス25の第2巻線25−2に接続されている。ま
た,データ検出回路65は,第1スレーブ装置67−1
の内部回路(図示せず。)から送信回路61,パルスト
ランス25を経由して装置外部に伝送される送信信号S
sと,装置外部からパルストランス25,受信回路63
を経由して内部回路に伝送される受信信号Srが入力さ
れるように構成されている。データ検出回路65は,送
信信号Ssと受信信号Srの比較を行い,その結果を検
出信号Sdとして送信回路61に出力する機能を有す
る。
【0074】以上のように構成された第4の実施の形態
にかかるディジタルデータ伝送システム61の動作を図
6,7を用いて説明する。図6の(A)は,マスタ装置
3の送信チャネルの構成を示し,第1スレーブ装置67
−1,第2スレーブ装置67−2,・・・,第nスレー
ブ装置67−nは,このマスタ装置3の送信チャネルに
よって伝送されるスレーブ装置制御信号および情報信号
を受信する。図6の(B)は,マスタ装置3の受信チャ
ネルの構成を示している。この受信チャネルは,全ての
スレーブ装置,すなわち第1スレーブ装置67−1,第
2スレーブ装置67−2,・・・,第nスレーブ装置6
7−nの各送信チャネルが合成されたものである。ま
た,図6の(C)は,第1スレーブ装置67−1の送信
チャネルの構成を示し,図6の(D)は,第2スレーブ
装置67−2の送信チャネルの構成を示し,図6の
(E)は,第nスレーブ装置67−nの送信チャネルの
構成を示している。
【0075】マスタ装置3の送信チャネルは,図6の
(A)に示すように,所定のスレーブ装置に対するスレ
ーブ装置制御信号を伝送するための制御チャネル71,
および制御チャネル71によって選択された所定の1ま
たは2以上のスレーブ装置に対して情報信号を伝送する
ためのデータチャネル73から構成されている。マスタ
装置3の制御チャネル71によって伝送されるスレーブ
装置制御信号には,そのスレーブ装置制御信号の伝送先
となる1または2以上のスレーブ装置に予め設定されて
いる装置識別番号が含まれている。そして,スレーブ装
置制御信号および情報信号の伝送は,時間T4−1にて
行われる。
【0076】マスタ装置3は,図6の(B)に示すよう
に,受信チャネルによって,所定のスレーブ装置からの
マスタ装置制御信号および情報信号を時間T4−3にお
いて受信する。この受信チャネルは,所定のスレーブ装
置からマスタ装置3に対するマスタ装置制御信号を伝送
するための制御チャネル75および所定のスレーブ装置
からマスタ装置3に対する情報信号を伝送するためのデ
ータチャネル77から構成されている。マスタ装置3に
対する情報信号の伝送が許可されているのは,マスタ装
置3から送信されたスレーブ装置制御信号によって許可
されたスレーブ装置のみであり,ここでは,図6に示す
ように,第1スレーブ装置7−1が許可された場合に即
して説明する。
【0077】図6の(B)に示したマスタ装置3の受信
チャネルにおける制御チャネル75は,各スレーブ装置
67−1,67−2,・・・,67−nから送信される
制御チャネル69−1,69−2,・・・,69−nが
合成されて得られるものであり,その詳細については後
述する。
【0078】以上のようなマスタ装置3と各スレーブ装
置67−1,67−2,・・・,67−nとの間のデー
タ伝送は,時間T4−5(=(時間T4−1)+(時間T
4−3))の周期で繰り返し実行されることになる。
【0079】次に,第4の実施の形態にかかるディジタ
ルデータ伝送システム61におけるデータ伝送について
さらに具体的に説明する。まず,第1スレーブ装置67
−1,第2スレーブ装置67−2,・・・,第nスレー
ブ装置67−nは,マスタ装置3の制御チャネル71に
よるスレーブ装置制御信号を受信する。
【0080】マスタ装置3からのスレーブ装置制御信号
に含まれる装置識別番号によって選択された1または2
以上のスレーブ装置は,スレーブ装置制御信号に続い
て,データチャネル73による情報信号を受信する。
【0081】各スレーブ装置67−1,67−2,・・
・,67−nは,マスタ装置3のデータチャネル73に
よる情報信号を受信した後に,制御チャネル69−1,
69−2,・・・,69−nにより各スレーブ装置に予
め設定されている装置識別番号を含むマスタ装置制御信
号をマスタ装置3に対して送信する。そして,マスタ装
置3は,これら制御チャネル69−1,69−2,・・
・,69−nが合成されて成る制御チャネル75により
マスタ装置制御信号を受信する。
【0082】マスタ装置制御信号の送信終了後,マスタ
装置3からのスレーブ装置制御信号によって情報信号の
伝送が許可されたスレーブ装置,例えば第1スレーブ装
置67−1は,マスタ装置3に対してデータチャネル7
7により情報信号を送信する。
【0083】各スレーブ装置67−1,67−2,・・
・,67−nの制御チャネル69−1,69−2,・・
・,69−nによるマスタ装置制御信号の送信と,マス
タ装置3から許可された第1スレーブ装置のデータチャ
ネル77による情報信号の送信は,時間T4−3で終了
する。
【0084】ところで,各スレーブ装置67−1,67
−2,・・・67−nが制御チャネル69−1,69−
2,・・・,69−nによりマスタ装置制御信号を送信
する際,2線メタリック伝送路5上におけるマスタ装置
制御信号相互間の衝突を防止するため,各スレーブ装置
67−1,67−2,・・・,67−nは,以下のよう
に動作する。
【0085】ここで,図7を参照しながら,各スレーブ
装置67−1,67−2,・・・,67−nのデータ衝
突防止にかかる動作について説明する。図7の(a),
(b),(c),(d),(f),および(g)は,時
間T4−4におけるディジタルデータ伝送システム61
の各種信号のタイミングチャートを示すものである。図
7の(a)は,2線メタリック伝送路5におけるマスタ
装置制御信号のタイミングチャートである。図7の
(b)は,第1スレーブ装置67−1内部の送信信号S
sのタイミングチャートであり,(c)は,受信信号S
rのタイミングチャートである。図7の(d)は,第2
スレーブ装置67−2内部の送信信号Ssのタイミング
チャートであり,(e)は,受信信号Srのタイミング
チャートである。図7の(f)は,第nスレーブ装置6
7−n内部の送信信号Ssのタイミングチャートであ
り,(g)は,受信信号Srのタイミングチャートであ
る。
【0086】各スレーブ装置67−1,67−2,・・
・,67−nから制御チャネル69−1,69−2,・
・・,69−nによって送信されるマスタ装置制御信号
は,HDLCフレーム等のフレーミング処理がなされ
る。そして,マスタ装置制御信号におけるデータ”0”
は,アクティブ状態の送信信号Ssに対応し,データ”
1”は,インアクティブ状態の送信信号Ssに対応す
る。したがって,伝送されるマスタ装置制御信号におい
て,データ”1”が連続している状態は,送信信号Ss
が出力停止している状態と同一である。なお,第4の実
施の形態にかかるディジタルデータ伝送システム61
は,HDLC手順が適用されているため,伝送される情
報にデータ”1”が連続して7個以上続くことはない。
【0087】ここで,マスタ装置3に対して第1スレー
ブ装置67−1が制御チャネル69−1によりマスタ装
置制御信号を伝送する場合について説明する。第1スレ
ーブ装置67−1に備えられたデータ検出回路65は,
時間T4−4において,パルストランス25および受信
回路63を介して入力される受信信号Srをモニタす
る。この受信信号Srをモニタすることによって,間接
的に2線メタリック伝送路5において伝送されているマ
スタ装置制御信号の状態が検出されることになる。そし
て,データ検出回路65は,受信信号Srにおいて8個
以上の連続したデータ”1”を検出した時点で他のスレ
ーブ装置67−2,・・・,67−nのいずれからもマ
スタ装置制御信号が送信されていないと判断する。とこ
ろで,HDLC手順によるデータ伝送において,上述し
たとおりデータ”1”が7個以上連続する場合はないた
め,7個以上の連続したデータ”1”を検出することに
よってデータ伝送が停止していると判断することも可能
であるが,本実施の形態においては,1ビットの余裕を
持たせ判断基準を連続8個のデータ”1”としている。
【0088】2線メタリック伝送路5においてマスタ装
置制御信号が伝送されていないことを判断したデータ検
出回路65は,送信回路61に対して検出信号Sdを出
力する。この検出信号Sdによって送信回路61は,送
信信号Ssに基づくマスタ装置制御信号をパルストラン
ス25を介して2線メタリック伝送路5に送信する。そ
して,マスタ装置3は,第1スレーブ装置67−1の制
御チャネル69−1によるマスタ装置制御信号を受信す
る。
【0089】ここまでは,第1スレーブ装置67−1が
制御チャネル69−1によりマスタ装置制御信号を送信
する場合の説明であるが,その他の第2スレーブ装置6
7−2,・・・,第nスレーブ装置67−nも同様に,
2線メタリック伝送路5上のマスタ装置制御信号の有無
を検出し,無と判断すれば,各々,制御チャネル69−
2,・・・,69−nによりマスタ装置制御信号を送信
することが可能である。
【0090】次に,例えば第1スレーブ装置67−1が
制御チャネル69−1によりマスタ装置制御信号を送信
した際の動作について説明する。第1スレーブ装置67
−1に備えられたデータ検出回路65は,マスタ装置制
御信号の送信を開始した時点から送信信号Ssと受信信
号Srのデータを比較する。その結果,両者のデータが
一致している場合,データ検出回路65は,検出信号S
dにより,送信回路61に対してマスタ装置制御信号の
送信継続を指示する。対してデータが異なる場合,直ち
にマスタ装置制御信号の送信を停止するよう指示する。
第2スレーブ装置67−2,・・・,第nスレーブ装置
67−nも同様に,マスタ装置制御信号を送信した際,
それぞれに備えられたデータ検出回路65によって,他
のスレーブ装置から送信されたマスタ装置制御信号のデ
ータを検出し,マスタ装置制御信号の送信を継続するか
否かを判断する。
【0091】以下,複数のスレーブ装置が制御チャネル
の送信を開始し,これらが競合した場合の動作を具体的
に図7を用いて説明する。なお,ここでは,第1スレー
ブ装置67−1がデータ”011・・・・・”から成る
マスタ装置制御信号を,第2スレーブ装置67−2がデ
ータ”01000110”から成るマスタ装置制御信号
を,第nスレーブ装置67−nがデータ”01001・
・・”から成るマスタ装置制御信号を,同時に送信を開
始した場合について説明する。
【0092】第1ビットにおいて,各スレーブ装置67
−1,67−2,67−nから送信される送信信号Ss
は,図7の(b)(d)(f)に示すように全てデー
タ”0”であるため,図7の(a)に示す2線メタリッ
ク伝送路5におけるマスタ装置制御信号の第1ビット
は,各送信信号Ssのデータ”0”が合成されたデー
タ”0”とされる。
【0093】第1スレーブ装置67−1の受信回路63
は,2線メタリック伝送路5におけるマスタ装置制御信
号の第1ビットデータ”0”を受信し,受信信号Srを
出力する。データ検出回路65は,受信回路63から出
力される受信信号Srの第1ビットデータ”0”と,送
信回路61に入力された送信信号Ssの第1ビットデー
タ”0”を比較する。そして,データ一致の判定により
送信回路61に対して,送信信号Ssに基づくマスタ装
置制御信号の送信継続を指示する。
【0094】同様に,第2スレーブ装置67−2および
第nスレーブ装置67−nのそれぞれに備えられたデー
タ検出回路は,図7の(d)(e)および図7の(f)
(g)に示すように,送信信号Ssと受信信号Srの第
1ビットデータ”0”が一致していることを検出し,送
信回路61に対して,送信信号Ssに基づくマスタ装置
制御信号の送信継続を指示する。
【0095】第2ビットにおいて,各スレーブ装置67
−1,67−2,67−nから送信される送信信号Ss
は,図7の(b)(d)(f)に示すように全てデー
タ”1”であるため,図7の(a)に示す2線メタリッ
ク伝送路5におけるマスタ装置制御信号の第2ビット
は,各送信信号Ssのデータ”1”が合成されたデー
タ”1”とされる。
【0096】第1スレーブ装置67−1の受信回路63
は,2線メタリック伝送路5におけるマスタ装置制御信
号の第2ビットデータ”1”を受信し,受信信号Srを
出力する。データ検出回路65は,受信回路63から出
力される受信信号Srの第2ビットデータ”1”と,送
信回路61に入力された送信信号Ssの第2ビットデー
タ”1”を比較する。そして,データ一致の判定により
送信回路61に対して,送信信号Ssに基づくマスタ装
置制御信号の送信継続を指示する。
【0097】同様に,第2スレーブ装置67−2および
第nスレーブ装置67−nのそれぞれに備えられたデー
タ検出回路は,図7の(d)(e)および図7の(f)
(g)に示すように,送信信号Ssと受信信号Srの第
2ビットデータ”1”が一致していることを検出し,送
信回路61に対して,送信信号Ssに基づくマスタ装置
制御信号の送信継続を指示する。
【0098】第3ビットにおいて,第1スレーブ装置6
7−1から送信される送信信号Ssは,図7の(b)に
示すようにデータ”1”であり,第2,nスレーブ装置
67−2,67−nから送信される送信信号Ssは,図
7の(d)(f)に示すようにデータ”0”である。し
たがって,図7の(a)に示す2線メタリック伝送路5
におけるマスタ装置制御信号の第3ビットは,各送信信
号Ssのデータ”1”とデータ”0”が合成されたデー
タ”0”とされる。
【0099】第1スレーブ装置67−1の受信回路63
は,2線メタリック伝送路5におけるマスタ装置制御信
号の第3ビットデータ”0”を受信し,受信信号Srを
出力する。データ検出回路65は,受信回路63から出
力される受信信号Srの第3ビットデータ”0”と,送
信回路61に入力された送信信号Ssの第3ビットデー
タ”1”を比較する。そして,データ不一致,すなわち
2線メタリック伝送線路5におけるデータの衝突を検出
し,送信回路61に対して,送信信号Ssに基づくマス
タ装置制御信号の送信中止を指示する。その後,第1ス
レーブ装置67−1は,次回の制御チャネル69−1に
よるマスタ装置制御信号の送信時,すなわち図6に示す
時間T4−4においてデータ検出回路65が連続8個の
データ”1”を有する受信信号Srを検出するまで,他
のいずれかのスレーブ装置がマスタ装置制御信号を送信
していると判断してマスタ装置制御信号の送信停止状態
を維持する。
【0100】一方,第2スレーブ装置67−2および第
nスレーブ装置67−nのそれぞれに備えられたデータ
検出回路は,図7の(d)(e)および図7の(f)
(g)に示すように,送信信号Ssと受信信号Srの第
3ビットデータ”0”が一致していることを検出し,送
信回路61に対して,送信信号Ssに基づくマスタ装置
制御信号の送信継続を指示する。
【0101】第4ビットにおいて,第2,nスレーブ装
置67−2,67−nから送信される送信信号Ssは,
図7の(d)(f)に示すようにデータ”0”であるた
め,図7の(a)に示す2線メタリック伝送路5におけ
るマスタ装置制御信号の第4ビットは,各送信信号Ss
のデータ”0”が合成されたデータ”0”とされる。
【0102】第2スレーブ装置67−2および第nスレ
ーブ装置67−nのそれぞれに備えられたデータ検出回
路は,図7の(d)(e)および図7の(f)(g)に
示すように,送信信号Ssと受信信号Srの第4ビット
データ”0”が一致していることを検出し,送信回路6
1に対して,送信信号Ssに基づくマスタ装置制御信号
の送信継続を指示する。
【0103】第5ビットにおいて,第nスレーブ装置6
7−nから送信される送信信号Ssは,図7の(f)に
示すようにデータ”1”であり,第2スレーブ装置67
−2から送信される送信信号Ssは,図7の(d)に示
すようにデータ”0”である。したがって,図7の
(a)に示す2線メタリック伝送路5におけるマスタ装
置制御信号の第5ビットは,各送信信号Ssのデータ”
1”とデータ”0”が合成されたデータ”0”とされ
る。
【0104】第nスレーブ装置67−nの受信回路63
は,2線メタリック伝送路5におけるマスタ装置制御信
号の第5ビットデータ”0”を受信し,受信信号Srを
出力する。データ検出回路65は,受信回路63から出
力される受信信号Srの第5ビットデータ”0”と,送
信回路61に入力された送信信号Ssの第5ビットデー
タ”1”を比較する。そして,データ不一致,すなわち
2線メタリック伝送線路5におけるデータの衝突を検出
し,送信回路61に対して,送信信号Ssに基づくマス
タ装置制御信号の送信中止を指示する。その後,第nス
レーブ装置67−nは,次回の制御チャネル69−nに
よるマスタ装置制御信号の送信時,すなわち図6に示す
時間T4−4においてデータ検出回路65が連続8個の
データ”1”を有する受信信号Srを検出するまで,他
のいずれかのスレーブ装置がマスタ装置制御信号を送信
していると判断してマスタ装置制御信号の送信停止状態
を維持する。
【0105】一方,第2スレーブ装置67−2に備えら
れたデータ検出回路65は,図7の(d)(e)に示す
ように,送信信号Ssと受信信号Srの第5ビットデー
タ”0”が一致していることを検出し,送信回路61に
送信信号Ssに基づくマスタ装置制御信号の送信継続を
指示する。
【0106】このように,最終的に第2スレーブ装置6
7−2のみが,第6ビット以降の送信信号Ssに基づく
マスタ装置制御信号の送信を継続することになり,結果
的にマスタ装置3に対して,第2スレーブ装置67−2
の制御チャネル69−2によるマスタ装置制御信号が伝
送されることになる。
【0107】そして,図6に示すように,第2スレーブ
装置67−2の制御チャネル69−2によるマスタ装置
制御信号の伝送終了後,マスタ装置3の制御チャネル7
1におけるスレーブ装置制御信号によって選択されたい
ずれかのスレーブ装置,例えば第1スレーブ装置67−
1は,データチャネル77によりマスタ装置3に対して
情報信号を送信する。なお,第2スレーブ装置67−2
によるマスタ装置制御信号の送信と,第1スレーブ装置
67−1による情報信号の送信は,時間T4−5に終了
する。
【0108】ところで,上述のように,各スレーブ装置
は,時間T4−4において,2線メタリック伝送路5に
おいて伝送されるマスタ装置制御信号の有無を,連続8
個のデータ”1”を例えばカウンタ等により計測し検出
することによって判断している。そして,一のスレーブ
装置,例えば図7に示すように第2スレーブ装置67−
2によるマスタ装置制御信号の伝送が完了したとき,そ
の第2スレーブ装置67−2は,カウンタデータを”
8”から”9”に変更し,次回の制御チャネル69−2
によるマスタ装置制御信号の送信時,すなわち図6に示
す時間T4−4において連続9個の”1”を検出しては
じめて2線メタリック伝送路5にマスタ装置制御信号が
伝送されていないことを判断するようにする。
【0109】これは,第2スレーブ装置67−2による
マスタ装置制御信号の伝送を連続させることなく,他の
全てのスレーブ装置に対して,マスタ装置制御信号の伝
送の機会を公平に与えることを実現させるものである。
そして,カウンタデータ”9”とされたスレーブ装置が
さらにマスタ装置制御信号の伝送を完了させたときは,
カウンタデータ”10”に再設定する。
【0110】また,2線メタリック伝送路5におけるカ
ウンタデータが”9”とされている一のスレーブ装置に
よるマスタ装置制御信号の伝送と,その他のスレーブ装
置によるマスタ装置制御信号の伝送とが競合している場
合であって,この一のスレーブ装置によるマスタ装置制
御信号の伝送が,図7に示す第1スレーブ装置67−1
または第nスレーブ装置67−nと同様に中止された場
合,その後カウンタデータは,”9”から”8”に減ぜ
られる。これにより,次回のマスタ装置制御信号の送信
に関して,マスタ装置制御信号の送信が中断されたスレ
ーブ装置の優先度は,送信が完了したスレーブ装置に対
して高くなる。つまり,マスタ装置制御信号におけるデ
ータ”1”を計測するカウンタのカウンタデータをマス
タ装置制御信号の送信が完了したか否かにより増減させ
ることで,全てのスレーブ装置に対して,マスタ装置制
御信号の伝送の機会を均等に与えられることが可能とな
る。
【0111】以上説明したように,第4の実施の形態に
かかるディジタルデータ伝送システム61によれば,2
線メタリック伝送路5によるポイント−マルチポイント
接続で構成されているにも関わらず,従来の4線メタリ
ック伝送路を用いた場合と同様に,マスタ装置3から送
信されるスレーブ装置制御信号,情報信号,および複数
のスレーブ装置67−1,67−2,・・・,67−n
から送信されるマスタ装置制御信号,情報信号は,相互
に衝突することなくそれぞれ所定のスレーブ装置および
マスタ装置3によって受信されることになる。そして,
2線メタリック伝送路5が用いられているため,従来の
4線メタリック伝送路と比べて伝送路にかかるコストは
大幅に低減されることになる。さらに,従来の従来の4
線メタリック伝送路の場合にマスタ装置3,および各ス
レーブ装置67−1,67−2,・・・,67−nに備
えられていた送信用パルストランスおよび受信用パルス
トランスに代えて,送受信兼用のパルストランス15,
25を用いることが可能となる。したがって,マスタ装
置および各スレーブ装置の内部回路構成が簡素化され,
結果的に第4の実施の形態にかかるディジタルデータ伝
送システム61は,コンパクトな構成要素で実現される
とともにコストの低減が達成される。
【0112】また,第4の実施の形態にかかるディジタ
ルデータ伝送システム61によれば,各スレーブ装置に
データ検出回路65が設けられているため,2線メタリ
ック伝送路5に制御チャネルが伝送されていないことを
確認したうえで制御チャネルを伝送することが可能とな
る。したがって,各スレーブ装置から送信される制御チ
ャネルのデータの衝突は防止され,効率のよい制御チャ
ネル伝送が実現される。
【0113】以上,添付図面を参照しながら本発明の好
適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に
限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇内において各種の変更例または
修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについ
ても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
【0114】例えば,第4の実施の形態にかかるディジ
タルデータ伝送システム61において,各スレーブ装置
に備えられたデータ検出回路による2線メタリック伝送
路5のマスタ装置制御信号の有無の判断基準,すなわち
データ”1”のカウント値を各スレーブ装置毎に差異を
設けるようにしてもよい。これにより,複数のスレーブ
装置に対して通信の優先度が設定されることになる。し
たがって,例えば,通信頻度の高いユーザに対して優先
度の高いスレーブ装置を割り当てることが可能となり,
より効率の高い通信環境が実現することになる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
2線伝送路によるポイント−マルチポイント接続で構成
されているにも関わらず,マスタ装置から送信されるデ
ータ,および複数のスレーブ装置から送信されるデータ
を,相互に衝突することなくそれぞれ所定のスレーブ装
置およびマスタ装置に伝送することが可能なデータ伝送
システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるディジタル
データ伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のディジタルデータ伝送システムの動作を
示すタイミング図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかるディジタル
データ伝送システムの動作を示すタイミング図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態にかかるディジタル
データ伝送システムの動作を示すタイミング図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態にかかるディジタル
データ伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図6】図5のディジタルデータ伝送システムの動作を
示すタイミング図である。
【図7】図5のディジタルデータ伝送システムにおける
スレーブ装置の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
1 ディジタルデータ伝送システム 3 マスタ装置 5 2線メタリック伝送路 7−1 第1スレーブ装置 21 送信回路 23 受信回路 31−1 制御チャネル 33 データチャネル 35−1 制御チャネル 37 データチャネル 61 送信回路 65 受信回路 65 データ検出回路 Sr 受信信号 Ss 送信信号 Sd 検出信号

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタ装置と複数のスレーブ装置がポイ
    ント−マルチポイント接続されて成るデータ伝送システ
    ムであって,前記マスタ装置は,一の時間区分におい
    て,前記複数のスレーブ装置に対してデータを伝送し,
    前記各スレーブ装置は,他の時間区分において,前記マ
    スタ装置に対してデータを伝送することを特徴とするデ
    ータ伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記一の時間区分は,第1の時間区分お
    よび第2の時間区分を含み,前記マスタ装置は,前記第
    1の時間区分において,前記1または2以上のスレーブ
    装置を制御するスレーブ装置制御信号を伝送し,前記第
    2の時間区分において,前記1または2以上のスレーブ
    装置に対して所定の情報を与えるための情報信号を伝送
    することを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記各スレーブ装置は,装置識別番号が
    設定され,前記マスタ装置から送信される前記スレーブ
    装置制御信号には,前記装置識別番号が含まれることを
    特徴とする請求項1または2に記載のデータ伝送システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記第1の時間区分には,前記各スレー
    ブ装置に対応するタイムスロットが設定されることを特
    徴とする請求項2または3に記載のデータ伝送システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記他の時間区分は,第3の時間区分お
    よび第4の時間区分を含み,前記1または2以上のスレ
    ーブ装置は,前記第3の時間区分において,前記マスタ
    装置を制御するマスタ装置制御信号を伝送し,前記第4
    の時間区分において,前記マスタ装置に対して所定の情
    報を与えるための情報信号を伝送することを特徴とする
    請求項1,2,3,または4のいずれかに記載のデータ
    伝送システム。
  6. 【請求項6】 前記第3の時間区分には,前記各スレー
    ブ装置に対応するタイムスロットが設定されることを特
    徴とする請求項5に記載のデータ伝送システム。
  7. 【請求項7】 前記各スレーブ装置は,前記マスタ装置
    と前記各スレーブ装置を接続する伝送路において伝送さ
    れている伝送路データをモニタするデータ検出回路を備
    えたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,また
    は6のいずれかに記載のデータ伝送システム。
  8. 【請求項8】 前記各スレーブ装置に備えられた各デー
    タ検出回路は,モニタした前記伝送路データにおいて,
    所定の論理レベルの符号が連続した場合の連続数をカウ
    ントし,前記連続数が各データ検出回路毎に設定されて
    いるカウント値に達したときに,前記各スレーブ装置に
    備えられたデータ送信回路に対して送信データの送信開
    始を指示することを特徴とする請求項7に記載のデータ
    伝送システム。
  9. 【請求項9】 前記カウント値は,各スレーブ装置から
    送信される送信データの送信が完了した場合に増加し,
    各スレーブ装置から送信される送信データの送信が中止
    した場合に減少することを特徴とする請求項8に記載の
    データ伝送システム。
  10. 【請求項10】 前記各スレーブ装置に備えられた各デ
    ータ検出回路は,前記スレーブ装置が送信する送信デー
    タと,前記伝送路データとを比較し,符号が一致してい
    ない場合,前記スレーブ装置内に備えられたデータ送信
    回路に対して送信データの送信中止を指示することを特
    徴とする請求項7,8,または9に記載のデータ伝送シ
    ステム。
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