JP2000015350A - 鋼管曲げ加工装置及び方法 - Google Patents

鋼管曲げ加工装置及び方法

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JP2000015350A JP10187468A JP18746898A JP2000015350A JP 2000015350 A JP2000015350 A JP 2000015350A JP 10187468 A JP10187468 A JP 10187468A JP 18746898 A JP18746898 A JP 18746898A JP 2000015350 A JP2000015350 A JP 2000015350A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼管の曲げ加工による減肉を抑制するととも
に、装置を小型化する。 【解決手段】 鋼管1の周囲をその軸線を中心軸として
環状に加熱する加熱手段10と、加熱手段による環状加
熱部を鋼管の軸線を中心軸として環状に冷却する冷却手
段と、鋼管1の偏心軸線上に設定した前記環状加熱部を
挟んでその両側の力の作用点の間に引張り力を付与する
引張り力付与手段25と、前記鋼管と加熱手段と冷却手
段とを鋼管の軸線方向へ相対移動させる駆動手段とより
なることを特徴とする鋼管曲げ加工装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管曲げ加工装置
及び方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(従来例1)図2は、従来例1の鋼管曲
げ加工装置を示す。この装置を使用する鋼管の曲げ加工
は、次の要領で行われている。
【0003】(1)図4に示すように、曲げようとする
鋼管1をサポートローラー2の上に置き、プッシャー4
側の後端部をテールストック3でつかみ、前端部をピボ
ット5を中心として旋回する旋回アーム6のアームクラ
ンプ7でつかむ。
【0004】(2)鋼管1を、左右一対のガイドローラ
ー8,9で案内しながら、プッシャー4でその軸線方向
へ押し、加熱コイル10方向へ前進させ、同コイル10
の中を通過させる。
【0005】このとき、加熱装置11により加熱コイル
10へ通電する。
【0006】すると、鋼管1は加熱コイル10からの誘
導電流によって順次加熱されていく。加熱コイル10
は、環状のコイルであるから、鋼管1の周囲はその軸線
を中心軸として環状に加熱される。
【0007】この環状加熱部kは、加熱コイル10内の
環状流路10aに導かれ、加熱コイル10に環状に配列
して設けた多数の穴hから噴出する冷却水12によって
順次前側から冷却されていく。加熱コイル10の穴hは
環状に設けられているから、上記冷却部は鋼管1の軸線
を中心軸とする環状冷却部cとなる。上記環状加熱部
は、この環状冷却部cによって前側から環状に冷却され
ていく。
【0008】その結果、鋼管1には、軸線を中心軸とす
る環状の局部加熱部Kが、鋼管1の前進に伴って、順次
形成される。すなわち、局部加熱部Kは、鋼管1の前進
に伴って、その軸線方向へ移動(後進)する。
【0009】上記環状の局部加熱部Kは、再結晶温度以
上の温度である。図3に示す炭素鋼の鋼管の例で言え
ば、軸線方向の幅Wの加熱帯の温度がそれで、760℃
〜900℃である。
【0010】(3)一方、鋼管1がプッシャー4で押さ
れて前進して行くと、旋回アーム6が旋回する。旋回す
ると、鋼管1の前端部はアームクランプ7によって固定
されているので、鋼管1に曲げモーメントが発生し、鋼
管1の曲げ加工が連続的に進行する。
【0011】このとき、プッシャー4による鋼管1の前
進速度より旋回アーム6の旋回速度を相対的に遅くし
て、鋼管1の前進に制動をかけるようにすれば、鋼管1
に圧縮力が作用するので、鋼管1の曲げ加工による減肉
をある程度抑えることができる。
【0012】(従来例2)図5は、従来例2の鋼管曲げ
加工装置を示す。この装置を使用する鋼管の曲げ加工
は、次の要領で行われている。
【0013】(1)図5に示すように、曲げようとする
鋼管1をサポートローラー2の上に置き、プッシャー4
側の後端部をテールストック3でつかみ、前端部の側面
にプッシャー14によって駆動するプッシュローラー1
3を当てる。
【0014】(2)鋼管1を、左右一対のガイドローラ
ー8,9で案内しながら、プッシャー4で鋼管1の軸線
方向へ押し、加熱コイル10方向へ前進させ、同コイル
10の中を通過させる。
【0015】このとき、環状の局部加熱部Kは、従来例
1の場合と同様に形成される。
【0016】(3)この過程で、前進する鋼管1の前端
部をプッシュローラー13で押圧する。このようにする
と、鋼管1に曲げモーメントが発生し、鋼管1の曲げ加
工が連続的に進行する。
【0017】このときの鋼管1の曲率は、プッシュロー
ラー13のプッシャー14による押圧力または進出量に
よって決まる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
鋼管曲げ加工装置には、次のような問題点がある。
【0019】(1)曲げモーメントに抗するために剛性
を大きくするから、装置が大型となり、重量も重くな
る。このため、従来の装置は、施工現場から離れた工場
に据え付けられ、装置の可搬性に欠ける。
【0020】可搬性に欠けるため、次のような問題が発
生している。
【0021】曲げようとする鋼管を特定の曲げ工場に
輸送し、曲げ加工を行ってから国内外の所定の場所へト
ラックあるいは船で輸送せねばならない。ところが、曲
げ鋼管は、かさばるため、輸送効率が悪く、輸送費がか
さむ。
【0022】プラント建設現場あるいはパイプライン
敷設現場では、工事の進み遅れ、配管設計の変更や追加
工事が発生するが、現場から離れた管曲げ工場では、上
記の変化に速やかに対応するのが困難である。
【0023】曲げ加工装置1台で1日に曲げられる曲
げ加工本数に限界がある。その理由は、多品種少量製品
に伴い正味曲げ加工時間よりも段取りの時間の方が多い
ためである。曲げ加工装置を増やせば問題はないが、装
置が大型で高価であるため、増設することは困難であ
る。
【0024】(2)鋼管に曲げによる減肉が生ずる。従
来例2の場合には、鋼管の曲げ加工の過程で、鋼管の前
進に旋回アームで制動をかけることにより、鋼管に圧縮
力を付与することができるから、減肉はある程度抑える
ことができる。
【0025】しかし、旋回アームで制動をかけるために
は、装置の剛性を大幅に上げねばならないから、設備費
用が過大となるし、装置が大型化する。
【0026】この発明は、このような技術的背景の下に
なされたもので、装置の可搬性に優れ、かつ鋼管の曲げ
加工による減肉を充分に抑制することができる鋼管曲げ
加工装置及び方法を提供することを目的とする。
【0027】また、この発明は、鋼管の曲げ加工による
減肉を充分に抑制することができる鋼管曲げ加工装置及
び方法を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明が提供する鋼管
曲げ加工装置は、次の(1)〜(3)に記載のものであ
る。
【0029】(1)鋼管の周囲をその軸線を中心軸とし
て環状に加熱する加熱手段と、加熱手段による環状加熱
部を鋼管の軸線を中心軸として環状に冷却する冷却手段
と、鋼管の偏心軸線上に設定した前記環状加熱部を挟ん
でその両側の力の作用点の間に引張り力を付与する引張
り力付与手段と、前記鋼管と加熱手段と冷却手段とを鋼
管の軸線方向へ相対移動させる駆動手段とよりなること
を特徴とする鋼管曲げ加工装置(以下、第1の装置とい
う。)。
【0030】(2)鋼管の周囲をその軸線を中心軸とし
て環状に加熱する加熱手段と、加熱手段による環状加熱
部を鋼管の軸線を中心軸として環状に冷却する冷却手段
と、鋼管の偏心軸線上に設定した前記環状加熱部を挟ん
でその両側の力の作用点の間に引張り力を付与する引張
り力付与手段と、前記鋼管と加熱手段と冷却手段とを鋼
管の軸線方向へ相対移動させる駆動手段と、鋼管をその
軸線方向前側へ移動させたとき、その前端部を鋼管の曲
げ方向へ旋回させる旋回手段とよりなることを特徴とす
る鋼管曲げ加工装置(以下、第2の装置という。)。
【0031】(3)鋼管の周囲をその軸線を中心軸とし
て環状に加熱する加熱手段と、加熱手段による環状加熱
部を鋼管の軸線を中心軸として環状に冷却する冷却手段
と、鋼管の偏心軸線上に設定した前記環状加熱部を挟ん
でその両側の力の作用点の間に引張り力を付与する引張
り力付与手段と、前記鋼管と加熱手段と冷却手段とを鋼
管の軸線方向へ相対移動させる駆動手段と、鋼管にその
曲げ方向の押圧力を付与する押圧力付与手段とよりなる
ことを特徴とする鋼管曲げ加工装置(以下、第3の装置
という。)。
【0032】また、この発明が提供する鋼管曲げ加工方
法は、次の(1)〜(3)に記載のものである。
【0033】(1)鋼管の周囲にその軸線を中心軸とす
る環状の局部加熱部を形成し、これを鋼管の軸線方向へ
鋼管と相対移動させながら、同加熱部に曲げモーメント
を加えて鋼管を曲げ加工する際に、前記曲げモーメント
を、鋼管の偏心軸線上に設定した前記環状の局部加熱部
を挟んでその両側の力の作用点の間に引張り力を付与す
ることにより、加えることを特徴とする鋼管曲げ加工方
法(以下、第1の方法という。)。
【0034】(2)鋼管の周囲にその軸線を中心軸とす
る環状の局部加熱部を形成し、これを鋼管の軸線方向へ
鋼管と相対移動させながら、同加熱部に曲げモーメント
を加えて鋼管を曲げ加工する際に、前記曲げモーメント
を、鋼管の偏心軸線上に設定した前記環状の局部加熱部
を挟んでその両側の力の作用点の間に付与する引張り力
と、鋼管が前進したとき、その前端部に付与する鋼管の
曲げ方向への旋回力とにより、加えることを特徴とする
鋼管曲げ加工方法(以下、第2の方法という。)。
【0035】(3)鋼管の周囲にその軸線を中心軸とす
る環状の局部加熱部を形成し、これを鋼管の軸線方向へ
鋼管と相対移動させながら、同加熱部に曲げモーメント
を加えて鋼管を曲げ加工する際に、前記曲げモーメント
を、鋼管の偏心軸線上に設定した前記環状の局部加熱部
を挟んでその両側の力の作用点の間に付与する引張り力
と、鋼管に付与する鋼管の曲げ方向への押圧力とによ
り、加えることを特徴とする鋼管曲げ加工方法(以下、
第3の方法という。)。
【0036】
【作用】(1)第1〜第3の装置と第4〜第6の方法に
おいては、鋼管に曲げモーメントを加える際に、鋼管の
偏心軸線上に設定した2つの力の作用点の間に引張り力
を加え、鋼管を長さ方向に圧縮するから、鋼管の曲げ加
工による減肉を抑制することができる。
【0037】(2)第1の装置と第4の方法に置いて
は、鋼管に曲げモーメントを加える際に、引張り力のみ
を加えるから、装置が小型となり、重量も軽くなる。こ
れは、従来例1における旋回アーム(旋回手段)や従来
例2におけるプッシャー(押圧力付与手段)のように、
大きな曲げモーメントに抗する必要から、装置を大型に
して、重量を重くする必要がないためである。このた
め、装置の施工現場への運搬、据え付けが容易になる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例によって説明する。
【0039】(実施例1)図1は第1の装置の実施例を
示す。第4の方法の実施例はこの実施例の鋼管曲げ加工
装置によって実現される。
【0040】図1において、1は炭素鋼の鋼管、2は鋼
管1を支持するサポートローラーである。10は加熱コ
イル、11は加熱装置で、従来例1,2におけるものと
同じ構造と機能を有している。細部構成は図6に示すと
おりである。加熱コイル10は、レール21上を移動す
る駆動装置22に取り付けられ、この装置の移動によっ
て、銅管1の軸線方向へ移動するようになっている。
【0041】23と24は、それぞれ鋼管1の前端部と
後端部に被着した前部挟圧板と後部挟圧板である。
【0042】25は、油圧シリンダ25aとチェーン2
5bとで構成されたチェーン引張り装置である。油圧シ
リンダ25aのロッドbは後部挟圧板24に固定され、
チェーン25bの前端部aは前部挟圧板23に固定され
ている。
【0043】ロッドbと固定点とチェーンの固定点は、
鋼管1の偏心軸線上にあり、加熱コイル10による環状
加熱部kを挟んでその両側に位置するように設定されて
いる。両固定点は、油圧シリンダ25aを駆動して前、
後部挟持板23,24を引き寄せるときのチェーン引張
り装置25による引張り力の作用点となる。
【0044】26は、後部挟持板24部分において鋼管
1を固定する保持台である。保持台による鋼管1の固定
状態においては、加熱コイル10の中心軸は、鋼管1の
それと一致するようになっている。
【0045】加熱コイル10の温度と駆動装置22の移
動と冷却水12の温度及び量と油圧シリンダ25aの油
圧の制御は、図外の制御手段によってなされる。
【0046】次に、上記構成に基づく作用を説明する。
【0047】(1)油圧シリンダ25aを駆動して、チ
ェーン引張り装置25の両端の固定点の間に引張り力を
加えると、両固定点は鋼管1の偏心軸線上にあるから、
鋼管1はその偏心軸線方向の圧縮力を受けながら、順次
移動する環状の局部加熱部K(図6参照)において、連
続して固定点側へ曲がっていく。
【0048】このように、実施例1においては、局部加
熱部Kに曲げモーメントを加える際に、銅管1にその偏
心軸方向に働く圧縮力を加えるから、鋼管1が曲がると
きの減肉を低減することができる。
【0049】(2)鋼管に曲げモーメントを加える際
に、チェーン引張り装置25で引張り力のみをを加える
構成となっているから、装置が小型となり、重量も軽く
なり、運搬し易くなる。したがって、施工現場の近くに
運んで据え付けることができる。
【0050】このため、曲げようとする鋼管をその施工
現場で加工することができ加工前後の鋼管の輸送をしな
くて済むようになる。また、工事の進行の遅れや配管設
計の変更が発生しても速やかに対応できる。さらに、曲
げ加工の段取りに時間がかからなくなるから、1日に曲
げられる鋼管の本数も多くなる。
【0051】(実施例2)図2は第2の装置の実施例を
示す。第5の方法の実施例は、この実施例の鋼管曲げ加
工装置によって実現される。
【0052】実施例2の鋼管曲げ加工装置は、従来例1
の装置(図4)と実施例1の装置(図1)を組み合わせ
た構成のものである。したがって、図1及び図4におけ
ると同一または相当部分には同一符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
【0053】図2において、1は鋼管、2はサポートロ
ーラー、10は加熱コイル、11は加熱装置、23は前
部挟持板、24は後部挟持板である。25はチェーン引
張り装置で、油圧シリンダ25aチェーン25bとより
構成されている。
【0054】6は、クランプ7で鋼管1の前端部をつか
み、ピボット5を中心にして旋回する旋回アームであ
る。8,9は鋼管1のガイドローラーある。4は鋼管1
のプッシャーで、後部挟持板24を介してテールストッ
ク3でつかんだ鋼管1をその軸線方向へ前進駆動する。
したがって、実施例2では、上記加熱コイル10は定位
置に設置されている。
【0055】加熱コイル10の温度と冷却水12の温度
及び量とプッシャー4及び油圧シリンダー25aの油圧
の制御は、図外の制御装置によってなされる。
【0056】実施例2においては、実施例1の場合と同
様、環状の局部加熱部Kに曲げモーメントを加える際
に、鋼管1にその偏心軸方向に働く圧縮力を加えるか
ら、鋼管1が曲がるときの減肉を抑制することができ
る。
【0057】また、旋回アーム6によって鋼管1の前端
部に一定の曲率半径で旋回力を加えるから、鋼管1の曲
げ加工精度を高精度に保持できる。
【0058】(実施例3)図3は第3の装置の実施例を
示す。第6の方法の実施例は、この実施例の鋼管曲げ加
工装置によって実現される。
【0059】実施例3の鋼管曲げ加工装置は、従来例2
の装置(図5)と実施例1の装置(図1)を組み合わせ
た構成のものである。したがって、図1及び図5におけ
ると同一または相当部分には同一符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
【0060】図3において、1は鋼管、2はサポートロ
ーラー、10は加熱コイル、11は加熱装置、23は前
部挟持板、24は後部挟持板、25はチェーン引張り装
置で、油圧シリンダ25aとチェーン25bとより構成
されている。
【0061】13は、プッシャー14に押されて、鋼管
1を曲げ方向(チェーン引張り装置側)へ押圧するプッ
シュローラー、8,9は鋼管1のガイドローラーであ
る。
【0062】4は鋼管1のプッシャーで、後部挟持板2
4を介してテールストック3でつかんだ鋼管1をその軸
線方向へ前進駆動する。したがって、実施例3では、加
熱コイル10は定位置に設置されている。
【0063】加熱コイル10の温度と冷却水12の温度
及び量とプッシャー4とプッシャー14及び油圧シリン
ダー25aの油圧の制御は、図外の制御装置によってな
される。
【0064】実施例3においても、実施例1の場合と同
様、局部加熱部Kに曲げモーメントを加える際に、鋼管
1にその偏心軸方向に働く圧縮力を加えるから、鋼管1
が曲がるときの減肉を抑制することができる。
【0065】また、プッシュローラー13によって鋼管
1の前端部に一定の進出量で押圧力を加えるから、鋼管
1の曲げ加工精度を高精度に保持できる。
【0066】なお、実施例1においては、鋼管1を定位
置に固定し、加熱コイル10を移動させる構成にした
が、その反対の構成にしてもよいし、両者1,10を同
時に相対移動させる構成としてもよい。実施例2,3に
おいては、加熱コイル10を定位置に固定する構成とし
たが、鋼管1に対し相対移動させる構成としても良い。
【0067】また、実施例1〜3においては、加熱手段
(加熱コイル10)に冷却手段(冷却水12の環水流路
10aと穴h)を一体に設けたが、それぞれ独立した手
段とし、それぞれの移動を別々に制御する構成とするこ
ともできる。
【0068】
【発明の効果】(1)第1〜第3の装置と第4〜第6の
方法においては、上述のように、鋼管に曲げモーメント
を加える際に、鋼管の偏心軸線上に設定した2つの力の
作用点の間に引張り力を加え、鋼管を長さ方向に圧縮す
るようにしたから、鋼管の曲げ加工による伸びを抑え、
鋼管の減肉を抑制することができる。
【0069】(2)第1の装置と第4の方法において
は、上述のように、鋼管に曲げモーメントを加える際
に、引張り力のみを加えるようにしたから、装置が小
型、軽量になり、装置の施工現場への運搬、据え付けが
容易になる。このため、工事の進行、設計変更に即応し
た効率のよい鋼管の曲げ加工が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の鋼管曲げ加工装置の横断面図であ
る。
【図2】 実施例2の鋼管曲げ加工装置の横断面図であ
る。
【図3】 実施例3の鋼管曲げ加工装置の横断面図であ
る。
【図4】 従来例1の鋼管曲げ加工装置の平面図であ
る。
【図5】 従来例2の鋼管曲げ加工装置の平面図であ
る。
【図6】 図4及び図5における加熱コイルと鋼管の拡
大断面図と鋼管の局部加熱部の温度分布曲線である。
【符号の説明】
1 鋼管 2 サポートローラー 3 テールストック 4,14 プッシャー 5 ピボット 6 旋回アーム 7 アームクランプ 8,9 ガイドローラー 10 加熱コイル 10a 環状流路 h 穴 11 加熱装置 12 冷却水 k 環状加熱部 c 環状冷却部 K 環状の局部加熱部 13 プッシュローラ 21 レール 22 駆動装置 23 前部挟圧板 24 後部挟圧板 25 チェーン引張り装置 25a 油圧シリンダ 25b チェーン 26 保持台
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月25日(1999.3.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】(従来例1)図は、従来例1の鋼管曲
げ加工装置を示す。この装置を使用する鋼管の曲げ加工
は、次の要領で行われている。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管の周囲をその軸線を中心軸として環
    状に加熱する加熱手段と、加熱手段による環状加熱部を
    鋼管の軸線を中心軸として環状に冷却する冷却手段と、
    鋼管の偏心軸線上に設定した前記環状加熱部を挟んでそ
    の両側の力の作用点の間に引張り力を付与する引張り力
    付与手段と、前記鋼管と加熱手段と冷却手段とを鋼管の
    軸線方向へ相対移動させる駆動手段とよりなることを特
    徴とする鋼管曲げ加工装置。
  2. 【請求項2】 鋼管の周囲をその軸線を中心軸として環
    状に加熱する加熱手段と、加熱手段による環状加熱部を
    鋼管の軸線を中心軸として環状に冷却する冷却手段と、
    鋼管の偏心軸線上に設定した前記環状加熱部を挟んでそ
    の両側の力の作用点の間に引張り力を付与する引張り力
    付与手段と、前記鋼管と加熱手段と冷却手段とを鋼管の
    軸線方向へ相対移動させる駆動手段と、鋼管をその軸線
    方向前側へ移動させたとき、その前端部を鋼管の曲げ方
    向へ旋回させる旋回手段とよりなることを特徴とする鋼
    管曲げ加工装置。
  3. 【請求項3】 鋼管の周囲をその軸線を中心軸として環
    状に加熱する加熱手段と、加熱手段による環状加熱部を
    鋼管の軸線を中心軸として環状に冷却する冷却手段と、
    鋼管の偏心軸線上に設定した前記環状加熱部を挟んでそ
    の両側の力の作用点の間に引張り力を付与する引張り力
    付与手段と、前記鋼管と加熱手段と冷却手段とを鋼管の
    軸線方向へ相対移動させる駆動手段と、鋼管にその曲げ
    方向の押圧力を付与する押圧力付与手段とよりなること
    を特徴とする鋼管曲げ加工装置。
  4. 【請求項4】 鋼管の周囲にその軸線を中心軸とする環
    状の局部加熱部を形成し、これを鋼管の軸線方向へ鋼管
    と相対移動させながら、同加熱部に曲げモーメントを加
    えて鋼管を曲げ加工する際に、前記曲げモーメントを、
    鋼管の偏心軸線上に設定した前記環状の局部加熱部を挟
    んでその両側の力の作用点の間に引張り力を付与するこ
    とにより、加えることを特徴とする鋼管曲げ加工方法。
  5. 【請求項5】 鋼管の周囲にその軸線を中心軸とする環
    状の局部加熱部を形成し、これを鋼管の軸線方向へ鋼管
    と相対移動させながら、同加熱部に曲げモーメントを加
    えて鋼管を曲げ加工する際に、前記曲げモーメントを、
    鋼管の偏心軸線上に設定した前記環状の局部加熱部を挟
    んでその両側の力の作用点の間に付与する引張り力と、
    鋼管が前進したとき、その前端部に付与する鋼管の曲げ
    方向への旋回力とにより、加えることを特徴とする鋼管
    曲げ加工方法。
  6. 【請求項6】 鋼管の周囲にその軸線を中心軸とする環
    状の局部加熱部を形成し、これを鋼管の軸線方向へ鋼管
    と相対移動させながら、同加熱部に曲げモーメントを加
    えて鋼管を曲げ加工する際に、前記曲げモーメントを、
    鋼管の偏心軸線上に設定した前記環状の局部加熱部を挟
    んでその両側の力の作用点の間に付与する引張り力と、
    鋼管に付与する鋼管の曲げ方向への押圧力とにより、加
    えることを特徴とする鋼管曲げ加工方法。
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