JP2000006969A - 開封構造 - Google Patents

開封構造

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JP2000006969A
JP2000006969A JP11167078A JP16707899A JP2000006969A JP 2000006969 A JP2000006969 A JP 2000006969A JP 11167078 A JP11167078 A JP 11167078A JP 16707899 A JP16707899 A JP 16707899A JP 2000006969 A JP2000006969 A JP 2000006969A
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line
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weakening line
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JP11167078A
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Ingvar Kristensson
クリステンソン イングバル
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Tetra Laval Holdings and Finance SA
Original Assignee
Tetra Laval Holdings and Finance SA
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D47/00Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
    • B65D47/04Closures with discharging devices other than pumps
    • B65D47/06Closures with discharging devices other than pumps with pouring spouts or tubes; with discharge nozzles or passages
    • B65D47/10Closures with discharging devices other than pumps with pouring spouts or tubes; with discharge nozzles or passages having frangible closures
    • B65D47/103Membranes with a tearing element

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、動力の開封構造であって、
意図しない引裂きや漏れの発生が増加する危険性を伴わ
ずに、膜部材の引裂き開始に必要な力を最小限に抑える
ように成形された開封構造を提供する。 【解決手段】 本発明は弱化線3,15によって境界さ
れた開封可能な膜部材2と、連結部分によって膜部材2
に連結された引張り装置5とを含んで成る形式の開封構
造に関する。この開封構造1は、可撓材料で作られると
ともに2つの互いに角度を有して配置されたアームを含
んでなる連結部分が膜部材2に取付けられる。アームに
おける下側アームは、弱化線の近くで且つまた弱化線に
よって定められる平面に対して角度を有して膜部材に連
結されることを特徴とする。補助弱化線15も備えるこ
とができ、弱化線3と協働して一層容易な引裂きを可能
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弱化線によって境
界された開封可能な膜部材と、連結部分によって膜部材
に連結された引張り装置とを含んで成る形式の開封構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】ミルク、ジュースその他の飲料用の消費
パッケージは多数の異なる形式および寸法のもの、例え
ば、ペーパー/プラスチック積層材から作られた平行六
面体パッケージ、全プラスチック製のブローモールド成
形ボトルまたはビーカー形パッケージ、ならびにガラ
ス、シート金属またはアルミニウムで作られた他の形式
のパッケージング容器が使用されている。複数のこれら
の異なるパッケージング形式には、飲用容器に注ぐか、
またはそのパッケージング容器から直接に消費できるよ
うにするために、消費者が容易にパッケージ内容物を扱
えるようにするためのいずれかの形態の開封構造が含ま
れる。ボトル形式のパッケージにおいては、いずれかの
形態のねじ式キャップが一般的な解決方法とされる一
方、プラスチックまたはペーパー/プラスチック積層材
で作られたパッケージング容器には簡単な引裂き表示、
またはプルタブと称される引剥がしストリップで覆われ
た予め形成されている注ぎ穴がしばしば含まれる。熱可
塑性材料で別個に作られた開封構造、例えば注ぎ口すな
わち短いネックとスナップ式またはねじ式キャップとを
備えて射出モールド成形された開封構造も、この分野で
周知である。この形式の開封構造は、本来の場所、すな
わち材料を打抜いて形成した開口のまわりに射出モール
ド成形されて、消費者がその開封構造を開封するまで閉
止され且つシールされることができる。当然ながら、射
出モールド成形した開封構造は各種寸法とされて、パッ
ケージング容器の上面全体を覆うことも可能であり、こ
の場合はパッケージング容器に対する端壁としても機能
する。
【0003】特に上述した射出モールド成形される形式
の開封構造においては、いずれかの形態をした引裂き膜
部材で注ぎ穴をシールするのが普通である。これは一方
でその開封構造が開封されるまで完全に気密であること
を保証し、また他方においてそのパッケージがそれ以前
に開封されていない(悪戯防止)ことを明示する。この
膜部材は再閉止できるねじ式またはスナップ式キャップ
を有する形式の開封構造にもしばしば使用されている。
膜部材の引裂きに役立てるために、膜部材は開封構造の
周囲部分すなわち厳密に言ってパッケージング容器にお
ける周囲部分から弱化線によって境界されており、この
弱化線が膜部材の分離および取外しを可能にしている。
この操作を容易にするために、膜部材はいずれかの形態
をした摘み装置すなわち引張り装置をしばしば備えてお
り、これは消費者が特に弱化線に沿う引裂き動作を容易
に開始できるようにするために安定して摘むことができ
るようにする。引裂き動作の開始はときとして困難な状
態を生じる(特に或る種の消費者にとって)。何故な
ら、弱化線の目的が弱化させることが明確であるにもか
かわらず、破裂および漏れが発生するほど材料を弱化さ
せてはならないからである。この引裂き動作の開始にお
ける困難さを解消する初期の試みは、弱化線が材料に最
小限の残余厚さを残すことを保証することにより、要求
される必要な力を最小限に抑えるという概念を本質的に
基本としている。しかしながらそれにもかかわらず製造
上の公差が比較的大きいので、漏れが生じないことを保
証するためには比較的大きい材料厚さを残さなければな
らない。引裂き動作の開始を容易にするための他の可能
性は、当然ながら引裂き動作の開始時に消費者が膜部材
に最大限の引張り力を伝達できる強力な引張りリングま
たは同様なグリッパーを摘み装置に備えることである。
しかしながらこの備えは幾つかの開封構造、例えば膜部
材および摘み部材が収容されねばならない短く蓋の付い
たネックを含む開封構造において不可能となる。
【0004】したがってこの分野では、上述で考慮した
欠点を生じることなく膜部材の引裂き開始が容易に行え
るような上述で概略的に説明した形式の開封構造を実現
することが一般に必要とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】それ故に本発明の目的
は、意図しない漏れの発生が増加する危険性を伴わず
に、膜部材の引裂き開始に必要な力を最小限に抑えるよ
うに成形された上述形式の開封構造を実現することであ
る。
【0006】本発明の他の目的は、膜部材の引裂きの開
始時に最大限の引裂き力を伝えるために、比較的小さく
簡潔な引張り装置が使用された開封構造を実現すること
である。
【0007】本発明のさらに他の目的は、たとえ弱化線
が果す機能が比較的不適当であったとしても、膜部材が
引裂かれることを保証する引張り装置を備えた開封構造
を実現することである。
【0008】本発明のさらに他の目的は、開封構造の残
りの部分を形成するにおいて邪魔にならないように引張
り装置が小さく簡潔に設計できる開封構造を実現するこ
とである。
【0009】本発明のさらに他の目的は、同様形式の従
来技術による開封構造に固有の欠点の影響を受けず、最
終的に容易に開封できる開封構造を実現することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】これらのおよび他の目的
は、請求項1の前文に記載したように弱化線によって境
界された開封可能な膜部材と、連結部分によって膜部材
に連結された引張り装置とを含んで成る形式の開封構造
に対して、請求項1の特徴部分に記載したように、連結
部分が可撓材料で作られるとともに2つの互いに角度を
有して配置されたアームを含んでなり、下側アームは、
弱化線の近くで、且つまた弱化線によって定められる平
面に対して角度を有して、膜部材に連結されるという特
徴を与える本発明によって達成される。
【0011】本発明による開封構造の好ましい実施例
は、従属請求項に記載したような特徴をさらに与えられ
る。
【0012】本発明によれば、開封動作の開始時に、幾
何学形状に基づいて引張り力が弱化線で定められる平面
に対して角度を有して与えられることを保証する引張り
装置を備えた開封構造を設計することにより、その力は
弱化線の一部に隣接した限られた領域すなわち点に集中
され、この部分が比較的小さい引張り力に応じて引裂か
れることを保証する。引張り装置の形状はそれを小さく
簡潔なものとすることができ、例えばネックを備え、キ
ャップでシールされた開封構造に一体化するにも適当と
なす。
【0013】本発明を理解するための基本的な部品およ
び細部だけを示す添付図面を特に参照して、本発明によ
る開封構造の好ましい実施例が以下に非常に詳細に説明
される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による開封構造の2つの図
示した好ましい実施例は、最も簡単な形態、すなわち本
発明を理解するために必要な部品および細部だけが含ま
れた形態で、図示されている。しかしながら、本発明に
よる開封構造は、異なる各種形式の周知の開封構造と一
体化できることは推定できる。したがって、本発明によ
る開封構造の図示実施例は、異なる各種の注ぎ口端部、
管状ネック部分、ならびに異なる各種形式の外部キャッ
プ、例えばねじ式キャップまたはスナップ式キャップと
組合わせることができる。本発明による開封構造は、そ
れ自体周知のパッケージング容器におけるさまざまな面
に配置することも、あるいは任意のパッケージング容器
に配備されている大きい、または小さい端壁の一部を構
成することもできる。本発明による開封構造のパッケー
ジング容器に対する配置、または恐らくそれを取囲む部
品、例えば注ぎ口すなわち縁部、外部キャップなどの部
品に対する配置は、本発明による開封構造の機能に影響
を与えないので、それ故にこれに関して非常に詳しい説
明はしない。
【0015】本発明による開封構造1は膜部材2を含
み、この膜部材は弱化線3によって開封構造1を取囲む
部品またはパッケージング容器4から境界されている。
摘み部材6を有する突出した引張り装置5は、弱化線3
の一部のすぐ近くの連結箇所7において膜部材2に連結
されている。本発明によれば、開封構造1は可撓性且つ
弾性で、弱化線3に沿って引裂くことが可能な熱可塑性
材料で作られる。開封構造1は、別個の部品として、ま
たはパッケージング容器4における周囲部品に直接に接
する部品として、射出モールド成形によって一体部品に
作られるのが好ましく、例えばこの開封構造はパッケー
ジング容器に形成された穴の周囲部品に連結されるか、
または厳密に言ってパッケージング容器の例えば端壁
(図示せず)の大部分を形成することができる。開封構
造1はまた、例えば熱シーリングによってパッケージン
グ容器の壁部に予め形成されている注ぎ穴の上から液密
状態にシールされる別個の部品として製造できる。この
技術はこの分野で周知であり、それ故にこれに関して詳
しい説明はしない。
【0016】図面から明白となるように、引張り装置5
は既に説明した摘み部材6(例えばプルリングの形態と
され得る)に加えて、連結部分8も含んでおり、この連
結部分は或る角度に曲げられて上側アーム9および下側
アーム10を含んで成り、連結箇所7を経て膜部材2に
連結されている。熱可塑性材料が弾性であるために、上
側アーム9および下側アーム10の間に角度を有する連
結部は「枢動点11」を形成するのであり、この枢動点
は用語上の厳密な意味からは枢軸またはヒンジを含まな
いようにも思えるが、その熱可塑性材料の弾性という性
質によって同様に機能する。したがって、互いに角度を
有してそれぞれ配置された一体化された上側アーム9お
よび下側アーム10の連結領域を示すだけのために「枢
動点」という表現がこの説明の欄および請求の範囲で使
用される。この領域は枢動点として機能する。これに関
して、引張り装置5、および特に連結部分8は、無負荷
状態、すなわち連結部分8に作用する外部力が存在しな
い状態で、図1A、図2A、図3および図4に示される
形状をしていることも認識すべきである。したがって連
結部分の各種部品の幾何学形状および相互関係を示す説
明および請求項における部分は、特に指示がなければこ
の無負荷状態における連結部分に関する。
【0017】図1はまた両アーム9,10の中心線、な
らびにそれらの中心線が枢動点11で交差する状態も示
している。アーム9,10の中心線は共通平面内(枢動
点11における枢動平面)に位置されており、この平面
は図4に符号16で示されている。図1には、仮想線は
弱化線3が定める平面12を示すためにも使用されてお
り、この平面12の説明はこの説明の後の部分でなされ
る。平面12は生じ得るその平面からの逸脱形状によっ
て影響されることはなく、膜部材2の部分は、例えば補
強リブ、装飾加工または他の形状付け(図示せず)を有
することができることを認識しなければならない。この
図から、弱化線3が実質的に開封構造の材料厚さの実質
的に半分まで延在しているが、勿論のことながら材料の
種類、肉厚、所望される引裂き指標などによって変化で
きることは明白となろう。
【0018】図1Aおよび図1Bに示された本発明によ
る第1の形式の開封構造において、引張り装置5は弱化
線3の一部の近くに配置され、2つのアーム9,10の
中心線で形成される平面16(図4)が連結部分8の近
くに位置する弱化線3の部分に対して実質的に直角に延
在するように配向される。
【0019】図2Aおよび図2Bに示された本発明によ
る開封構造の第2実施例は、連結部分8がその配向を9
0゜回転されている、すなわち両アーム9,10の中心
線によって定められる平面16が図2に示された第2実
施例では連結部分8の近くに位置する弱化線3の部分と
実質的に平行に延在することが、図1に示される本発明
の開封構造の最初に説明した実施例と実質的に異なる。
それ以外において2つの実施例は同じであり、それ故に
対応する部品および細部は本発明による開封構造の図示
された異なる両実施例で同じ符号を与えられている。し
たがって、連結部分8の下側アーム10が弱化線3の一
部の近くで、弱化線3により定められる平面12に対し
て角度を有して膜部材2に連結しているということは、
両実施例が共通して有する特徴である。この角度は90
゜から外れることができ、その逸脱は20゜〜60゜の
範囲であることが恐らく好ましいとされるべきである。
連結部分8の両アームのなす角度は15゜〜160゜の
範囲であるのが好ましく、実質的に90゜の角度が本発
明による開封構造のテストされた実施例で最適であるこ
とが立証されている。特に図1Aおよび図2Aから明白
となるように、相互に一体化された上側アーム9および
下側アーム10の中心線が交差する枢動点11は、膜部
材2に対する下側アーム10の連結箇所7の中心位置に
対して非対称に位置されている。材料節約の理由から、
連結部分8は平坦または楕円形の横断面形状を有するの
が好ましい。しかしながら、アーム9,10の共通平面
16における膜部材2に対する下側アーム10の連結は
或る範囲とされ、したがって下側アーム10の中心線は
中心に位置する連結中心位置13で連結箇所7を分け
る。この例では、厳密に言って本発明による枢動点11
は、弱化線3によって定められる平面12に対する2つ
の垂線14’,14''が定めた領域の外側に位置する。
これらの垂線は連結箇所7の外側限界位置を通って延在
されている。
【0020】図1および図2から明白となるように、膜
部材2に対する連結部分8の連結箇所7が、第1実施例
においては隣接する弱化線3の部分を実質的に横断し
て、また第2実施例においては隣接する弱化線3の部分
に実質的に沿って配向された長方形または楕円形(oblo
ng)の部分を有するように、連結部分8が配向される。
しかしながら、以下に詳細に説明するように、その機能
は両実施例で実質的に同じである。これに関して、連結
箇所7のこれ以外の配置または配向、例えば弱化線に対
する別の角度も考えられることに留意すべきである。本
質的な特徴は、引裂き開始点(すなわち引裂きが開始さ
れる弱化線3に面した連結箇所7の端部における位置)
が、連結部分8に最も近い位置の弱化線部分の少し手前
(実質的に隣接する)に位置されるということだけであ
る。
【0021】膜部材2は実質的に円形であり、すなわち
閉じた、すなわち無端の弱化線3によって定められると
いうことが図3および図4によってさらに明白となる。
しかしながら当然のことながら、膜部材に所望の任意形
状を与えることが可能である。弱化線3が無端である必
要はなく、或る種の場合には開封動作が完了した後、パ
ッケージング容器に残されるように膜部材2を設計する
ことが望まれ、この理由のために弱化線3は互いに離間
された関係状態で配置される2つの端部を有することが
できる。これ自体は周知の技術であり、これに関してさ
らに詳細に考えることはしない。主弱化線としてデザイ
ンされる弱化線3に加えて、本発明による開封構造は補
助弱化線15も備えることができる。この補助弱化線1
5は膜部材2上を延在し、或る点で弱化線3に連結され
る。引張り装置5の連結部分8は、その連結箇所7が補
助弱化線15のすぐ近くに位置する、すなわち2つの弱
化線3,15の集合位置に接近して位置するように配置
されるのが好ましい。この例では、補助弱化線15は多
少の角度(膜部材2に関して放射方向)を有して主弱化
線3に連結されるべきことが好ましく、また集合位置か
ら膜部材の中心へ向かって延在するのが好ましく、中心
位置において恐らく湾曲部を含む。補助弱化線15は主
弱化線3と同じ形状および深さに形成できる。先に説明
したアーム平面16は図4にも仮想線で示されており、
この平面は上側アーム9および下側アーム10の中心線
が位置する平面である。
【0022】本発明による開封構造の使用において、こ
の開封構造はそれ自体周知の任意形式のパッケージ、例
えばペーパー/プラスチック積層材で作られた平行六面
体パッケージに配置できることが推測できる。この例で
は、開封構造はパッケージング容器の頂壁の一部を構成
できる。消費者がパッケージング容器の開封を望んだと
き、その消費者はパッケージング容器の表面から突出し
ている引張り装置5の摘み部材6を摘んだ後、その摘み
部材6を上方、すなわちパッケージング容器の頂面が位
置する平面(通常弱化線3によって定められる平面12
と一致する)に対して実質的に直角方向に持上げる、す
なわち引張る。この点において図1Bおよび図2Bに示
されたように、熱可塑性材料が可撓性すなわち弾性であ
ることから、連結部分8は次第に真っ直ぐな状態となさ
れ、すなわち2つのアーム9,10の中心線がなす角度
は枢動点11において減少される。この点において、下
側アーム10の下側領域、すなわち膜部材2に対するそ
の係止端部すなわち連結箇所7において、図1Bの矢印
18で示される連結中心位置13のまわりに捩りモーメ
ントが発生する。摘み部材6を消費者が引張ることで発
生するこの力は、これによって増大され、弱化線3に隣
接した位置に集中される。このことは弱化線の引裂き開
始を容易にする。さらに詳しくは、弱化線3により定め
られた平面に対して直角に向う方向への下側アーム10
の枢動は2つの支点の長さの相違によって増大される。
したがって、連結中心位置13における枢動点11から
の下側アーム10の中心線の長さは、連結中心位置13
と弱化線3に面する連結部分の端部との間の距離で定め
られる支点長さより実質的に2〜5倍大きい。これは弱
化線3のすぐ近くの領域における力の強力な増大を与
え、これは弱化線3に沿う引裂き開始をかなり容易にす
る。図2Aおよび図2Bに示された本発明による開封構
造の実施例は、連結部分8の配向がその連結部分に隣接
して位置する弱化線3の部分に対して90゜ほど変化さ
れているが、同様に機能する。図2Aにおいて実質的に
上方へ引張ることで、本発明による開封構造の第2の実
施例においても連結部分8は真っ直ぐな状態となされ、
すなわち枢動点11において上側アーム9および下側ア
ーム10の中心線の間に形成されている角度は図示され
ている約90゜から約150゜まで、すなわち連結部分
8の材料の肉厚と選ばれた種類のプラスチック材料の可
撓性/弾性との間の関係によって定る限界まで、増大さ
れる。連結部分8が真っ直ぐな状態になることで、その
増大された捩りモーメントが図1を参照して説明したよ
うに連結箇所7に生じ、この例において弱化線3の引裂
きが容易化される。これは図2Bに示されており、この
図から、摘み部材6に対する継続した引張りによって膜
部材2が弱化線3に沿って引裂かれて開離されるように
なされることが明白となろう。
【0023】図3および図4に示した補助弱化線15の
配備は、本発明による開封構造の引裂きを一層容易にす
る。何故なら、この例における引裂き開始は主弱化線3
と補助弱化線15との集合点に生じるからである。その
後、この引裂きは補助弱化線15が完全に使用され終る
まで両弱化線に沿って続き、それ以降は膜部材2がパッ
ケージング容器の周囲部分または開封構造から完全に解
放され終るまで主弱化線に沿って引裂きが続けられる。
当然ながら、他の形式の補助弱化線またはそれ自体周知
の他のデザインおよび構造も本発明による開封構造の一
方または両方の実施例と組合わせることが可能である。
【0024】本発明による開封構造の多少変更した形態
において(図1に仮想線で示されている)、引張り装置
5はストリップ形とされ、その後端部が膜部材2の構成
部材近くでパッケージング容器4に連結されている。こ
の例において、ストリップ形の引張り装置は、最初に引
裂かれる膜部材2の前端部へ向かって鋭角に延在する前
部、ならびに膜部材2から大きい距離を隔てられた位置
に配置された構成部材を有し、引張り装置と膜部材との
間に指の入る空間が形成されている。この開封構造を開
封するにおいて、先に説明したように、すなわち弱化線
の近くに支点が連結されることによって引張り装置の連
結が設計された膜部材の最初に引裂かれる部分に力が自
動的に集中される。
【0025】本発明による開封構造は、周知形式の開封
構造に良好に一体化できるだけでなく、弱化線における
材料の引裂きをかなり容易にし、この形式の開封構造を
年輩者やひ弱な消費者にとって適当なものとする簡潔で
簡単な解決方法を与える。引裂かれる膜部材がネックや
注ぎ口に配置される形式の開封構造において、まず最初
に本発明による開封構造は捩れ段階によって引裂き動作
の開始を可能にする。何故なら、従来技術の構造におけ
る管状ネックは、そうでなければ膜部材の平面に対して
実質的に直角以外の方法で力を作用させることは不可能
となるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開封構造の第1実施例を示してお
り、図1Aは側方から見た部分的に断面とした図面であ
り、図1Bは開封段階に関する図1Aの一部分の図。
【図2】本発明による開封構造の第2実施例を示してお
り、図2Aは側方から見た図であり、図2Bは開封段階
における開封構造の図。
【図3】図2Aによる開封構造の改良された形態を示す
斜視図。
【図4】別の斜視方向から見た図3の開封構造を示す
図。
【符号の説明】
1 開封構造 2 膜部材 3 弱化線 4 パッケージング容器 5 引張り装置 6 摘み部材 7 連結箇所 8 連結部分 9 上側アーム 10 下側アーム 11 枢動点 12 平面 13 連結中心位置 14’,14'' 垂線
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 51/20 77/30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弱化線(3)によって境界された開封可
    能な膜部材(2)と、連結部分(8)によって膜部材に
    連結された引張り装置(5)とを含んで成る開封構造
    (1)であって、連結部分(8)が、可撓材料で作られ
    るとともに、2つの互いに角度を有して配置されたアー
    ム(9,10)を含んでなり、下側アーム(10)は弱
    化線(3)の近くで、且つまたその弱化線(3)によっ
    て定められる平面(12)に対して角度を有して、膜部
    材(2)に連結されていることを特徴とする開封構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された開封構造であっ
    て、互いに角度を有して配置されたアーム(9,10)
    の中心軸線が、膜部材(2)に対する下側アーム(1
    0)の連結箇所(7)の中心(13)に対して非対称に
    配置されている枢動点(11)に集合していることを特
    徴とする開封構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された開封構造であっ
    て、膜部材(2)に対する下側アーム(10)の連結箇
    所(7)はアーム(9,10)の共通面(16)におけ
    る或る範囲に定められ、枢動点(11)は弱化線(3)
    で定められた平面(12)に対する2つの垂線(14)
    により定められる領域の外側に位置されており、前記垂
    線は連結箇所(7)の外側限界位置を通って延在されて
    いることを特徴とする開封構造。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか一
    項に記載された開封構造であって、下側アーム(10)
    は弱化線(3)で定められた平面(12)に対する90
    ゜の角度から偏向した角度で膜部材(2)に連結されて
    いることを特徴とする開封構造。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか一
    項に記載された開封構造であって、前記膜部材(2)は
    実質的に円形であることを特徴とする開封構造。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された開封構造であっ
    て、膜部材(2)上を延在して主弱化線(3)に連結さ
    れた補助弱化線(15)を含み、膜部材(2)に連結さ
    れる連結部分(8)が前記補助弱化線(15)のすぐ近
    くに位置されていることを特徴とする開封構造。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか一
    項に記載された開封構造であって、連結部分(8)のア
    ーム(9,10)が形成する角度が15゜〜160゜の
    範囲であることを特徴とする開封構造。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7までのいずれか一
    項に記載された開封構造であって、膜部材(2)に対す
    る連結部分(8)の連結箇所が楕円形または長方形(ob
    long)の横断面形状をしており、連結箇所(7)は弱化
    線(3)に実質的に沿って配向されていることを特徴と
    する開封構造。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項7までのいずれか一
    項に記載された開封構造であって、膜部材(2)対する
    連結部分(8)の連結箇所は楕円形または長方形(oblo
    ng)の横断面形状をしており、連結箇所(7)は弱化線
    (3)の実質的に横断方向に配向されていることを特徴
    とする開封構造。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載された
    開封構造であって、下側アーム(10)の長さが、連結
    箇所の中心位置(13)と弱化線(3)に向う連結箇所
    の端部位置との間の距離の2〜5倍の範囲であることを
    特徴とする開封構造。
JP11167078A 1998-06-15 1999-06-14 開封構造 Pending JP2000006969A (ja)

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